米国で飼育のパンダ「ヤーヤー」、帰国へ

2023-04-27 13:42:07  CRI

 米国で飼育されていたジャイアントパンダのヤーヤーが現地時間26日午前、テネシー州のメンフィス動物園を出発し、帰国の途に就きました。

 中国外交部の毛寧報道官は26日の定例記者会見で、「メンフィス動物園には比較的完全なパンダ管理システムと業務手順があり、パンダはメンフィス動物園に滞在している間に動物園側からよく世話をしてもらい、米国の人々に愛されている。パンダ保護に関する研究の協力はパンダの保護、公衆教育、人的交流を促進してきた。中国側は引き続き米国側を含む他の協力パートナーと共に絶滅危惧種保護に貢献していきたい」との考えを示しました。

 メンフィス動物園では現地時間8日、ヤーヤーの送別会が行われ、約500人が参加しました。多くのアメリカ人が別れを告げに行き、ヤーヤーへの惜別の気持ちを示しました。

 ヤーヤーは帰国後、まず上海で隔離検疫を受ける予定です。世界動物保護協会の科学者の孫全輝氏は、「『中華人民共和国出入国動植物検疫法実施条例』の規定に従って、入国動物は隔離検疫を受ける必要がある。そのため、海外から帰ってくるパンダにもこのステップが必要だ。隔離検疫の時間は一般的に30日だ」と述べました。また、北京動物園は飼育の場所や飼育プラン、医療保障、飼料供給などでヤーヤーの到来を迎える準備ができています。

 孫全輝氏はまた、「ヤーヤーは23歳で、明らかに高齢期に入った。帰国後、ヤーヤーは新しい生活環境に入る。海外で20年近く暮らしているヤーヤーは慣れないかもしれない。しばらくの間、なるべく観光客からの邪魔を減らし、口に合う食べ物と適切な住環境を提供し、できるだけ早く新しい環境に慣れるよう手伝うべきだ」と述べました。(藍、野谷)

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