中国 盲導犬の不足に直面

2023-04-26 11:32:18  CRI

今年3月末までに305頭の盲導犬が訓練された

  毎年4月最終の水曜日は国際盲導犬デー(今年は4月26日)です。盲導犬は視覚障害者の「目」として、中国の視覚障害者の生活においてますます重要な役割を果たしています。

 中国では、盲導犬は厳しい訓練を受けた犬で、使役犬の一種です。訓練を受けた盲導犬は、視覚障害者を学校や商店、クリーニング店、街の公園などに案内できます。首輪やハーネスなどに慣れ、多くの命令や指示を知っており、視覚障害者を安全に案内します。曲る必要がある場合などには、危険が起こらないように飼い主を誘導して停止させます。

 中国盲導犬大連訓練基地は2006年5月15日に設立され、大連医科大学の校内に位置し、中国本土初の盲導犬訓練基地で、全国の視覚障害者に盲導犬を提供する唯一の訓練基地でもあります。公益機関として、2023年3月末までに、大連訓練基地では305頭の盲導犬が訓練され、全国26の省・市の視覚障害者に無料で提供されています。統計データによりますと、中国の視覚障害者は1700万人以上に達し、視力を失った人は800万人以上です。盲導犬1頭の訓練費用は20万元(約386万円)に上り、現在は大きな不足に直面しています。(雲、野谷)

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