北京
PM2.577
23/19
第13回北京国際映画祭のコンペティション部門「天壇賞」の国際審査委員会のメンバーによる記者会見が25日、北京市懐柔区内の雁栖湖国際会議センターで行われました。
今回の審査委員会は4カ国からの7人で構成されています。記者会見では、世界三大映画祭で受賞し、2008年北京五輪と2022年北京冬季五輪で開閉会式の総監督を務めた中国を代表する世界的な監督の1人である張芸謀(チャン・イーモウ)審査委員長を筆頭に、ベルリン国際映画祭やシカゴ国際映画祭で受賞した中国香港の関錦鵬(スタンリー・クワン)監督、ベルリン国際映画祭で審査委員を務めたイスラエルのナダブ・ラピド監督、東京国際映画祭で受賞したタイのピムパカー・トーウィラ監督、中国の話題作に主演して人気上昇中の俳優の張頌文(チャン・ソンウェン)氏、中国映画の最高賞である金鶏賞や金像賞を受賞した若手女優の周冬雨(チョウ・ドンユィ)氏の6人が出席しました。マル・デル・プラタ国際映画祭のチェアマンを務めたアルゼンチンの映画評論家で、審査委員の一人であるフェルナンド・フアン・リマ氏は、オンラインで今回の映画祭の入選作品を審査しています。
張芸謀監督
張芸謀監督は記者会見で、自分の作品の中で体現された「中国式ロマン」について、「人の感情はすべて共通している。それを土台に人物像を作り物語を構成することで、(映画作品は)観客の心を打ち、人々の共感を呼ぶことができる」と述べました。
関錦鵬監督
関錦鵬監督は、映画祭はいかにして若手映画人にチャンスを作るべきかについて、「映画祭のベンチャーキャピタル部門は若手監督を育成し、若手映画人にチャンスを提供する重要な部門だ。その規則が日増しに整備されていくことは、若手映画人が良い作品を作ることに役立つ」と述べました。
ナダブ・ラピド監督
ナダブ・ラピド監督も映画祭が若手監督に「プラスの役割」を果たすとの見方を示し、「世界には映画の仕事に身を投じようとする人が多い。彼らも映画祭に認められ、注目されることが必要だ」と述べました。
ピムパカー・トーウィラ監督
タイの短編映画制作の代表的な監督であるピムパカー・トーウィラ監督は、「短編映画は若手監督の『専売品』ではない。私自身は毎年、基本的には短編映画を作り、自分の経験や見方を観客に伝えている」と説明しました。
張頌文氏
「自分の愛するものをどのように守るのか」と尋ねられた張頌文氏は、25歳になって北京映画学院を受験した自分の経験を踏まえて、若者たちに愛することを勇敢に追い求めるよう励ましました。
周冬雨氏
また、周冬雨氏は作品と俳優の関係については、樹木を例にして「監督は木の幹であり、俳優は果実だ。各部門、各スタッフがこの木に丹精を込めて水をやり、育ててこそ、多くの人に私たち俳優という果実を見てもらうことができる」と説明しました。
今回の天壇賞には、93の国と地域から1488本の作品が寄せられ、15本がノミネートされました。作品賞、監督賞など10の賞が設けられており、29日に行われる閉幕式で発表されます。(取材:李陽)