<北京国際映画祭>各国映画人 中国映画の国際的な広がりなど語り合う

2023-04-24 21:14:24  CRI

 第13回北京国際映画祭の開幕フォーラムが23日、北京市懐柔区の雁栖湖国際会議センターで行われました。「映画言語で語る中国の事情」をテーマにしたこのフォーラムには、東京国際映画祭のチェアマンを務める安藤裕康氏のほか、ドイツのフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督、中国の映画製作・配給大手の中国電影集団(China Film)の傅若清代表取締役、中国の陸川監督、女優の李氷氷氏など国内外の映画関係者が一堂に集まり、中国映画の国際的な広がりや、映画を通した国際交流の推進などについて意見交換を行いました。


傅若清代表取締役

 今年初め、中国の春節(旧正月)に上映された中国製作の映画3作が北米で公開され、そのうちSF映画『流転の地球2(英題:The Wandering Earth 2)』の海外の興行収入は1億元(約20億円)を超え、米国の映画評論サイトロッテントマト(Rotten Tomatoes)で、肯定的レビューが97%という高評価を獲得しました。傅若清代表取締役は、同作品の海外配給を行った経験から、「われわれは『流転の地球2』のような質の高い超大作が海外でも認められると自信を持っている。この作品は人類運命共同体の価値観を体現しており、海外で共感を呼んだ」と述べました。


安藤裕康氏

 安藤裕康氏は、「中国、日本、韓国などを含む東アジア各国の文化には、全体として独特の美意識や価値感がある。グローバル化が進む中で、われわれは映画を通じて文化を発信する際、私たち自身の伝統を守ると同時に、新しい時代の文化を受け入れなければならない」と話しました。


ドナースマルク監督

 また、『ある画家の数奇な運命』『善き人のためのソナタ』など数々の話題作でメガホンを取ったドナースマルク監督は、「中国映画は多くの映画祭にどんどんと出品されており、複数の国の映画関連の学校では中国映画に関する授業もある。中国はすでに独自の映画製作構造を構築しており、映画会社も政府も映画製作に対して多くの支援を提供している。これは私たちにとって非常にうらやましいことだ」と述べました。


李氷氷氏

 さらに、『バイオハザードV リトリビューション』『トランスフォーマー/ロストエイジ』『MEG ザ・モンスター』など国際的大作に出演し、洗練された聡明な中国人女性を演じてきた李氷氷氏は、現代社会に存在する、女性が年齢を重ねることへのネガティブな影響について、「今年、アカデミー賞主演女優賞を受賞した楊紫瓊(ミシェル・ヨー)さんは、『60歳になってまだ人生が始まったばかりだ』と語っていた。いま、女性がどんどん開放できる環境になりつつある。年齢は富だ」と述べました。(取材:李陽)

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