「新・三種の神器」の輸出急増 貿易構造のアップグレード示す

2023-04-23 15:46:38  CRI

 かつてアパレル、家電、家具は、対外輸出の「三種の神器」と呼ばれていましたが、現在、電気自動車、太陽電池、リチウム電池が代表的な輸出品の「新・三種の神器」となり、今年第1四半期の輸出量は60%以上増加しており、中国の対外貿易構造の持続的な最適化が推進されています。

 広州市で開催中の「第133回中国輸出入商品交易会(広交会)」でもその動きは明らかで、電気自動車、太陽電池、リチウム電池の展示エリアでは多くの仕入業者が足を止めています。太陽光発電パネルメーカーの出展者は、「グリーンで低炭素の理念が日増しに浸透しており、太陽光などの新エネルギー関連の商品は特に注目されている。広交会の最初の3日間で1000枚以上の名刺を受け取っており、多くのブースでも製品パンフレットや説明書が求められ、あっという間に捌けてしまった」と語りました。

 また、スウェーデンから来たというあるバイヤーは、「スウェーデンをはじめとする北欧諸国では太陽光エネルギー製品の需要が大きい。中国製品は技術力が高いため、中国と直接ビジネスをしたいと思っている」と述べました。

 広交会だけでなく、国内の主要港でも「新・三種の神器」の輸出が加速しています。データによると、浙江省にある寧波港では、第1四半期(1~3月)の電気自動車の輸出量が143.4%増、太陽電池が22.8%増、リチウム電池が145.4%増となりました。一方、生産面では、第1四半期のハイテク製造業の固定資産投資額が前年同期比15.2%増となり、新エネルギー自動車(EV、プラグインハイブリッド車など)の生産量は22.5%、太陽電池などの新興製品の生産量は53.2%増加しました。

 対外貿易の「新・三種の神器」はこの第1四半期、前年同期比増加額が1000億元(約1兆9500億円)を超え、輸出総額の増加率を2ポイント引き上げました。「新・三種の神器」は、ハイテクかつ高付加価値製品の代表として製品のグリーン化をリードし、中国の輸出の新たな成長点と新たな優位産業となりつつあります。(Mou、MI)

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