【CRI時評】「中国の人口がインドに抜かれる」西側が再び便乗して騒ぎ立てる

2023-04-20 14:59:40  CRI

 国連人口基金は19日に発表した「世界人口の現状報告:2023年」で、インドが2023年半ばに中国を抜いて世界一の人口大国になると予測した。これは人口発展の法則の結果だが、一部の西側メディアの報道においては意味が変わっている。西側メディアはある時期から、これについてセンセーショナルに取り上げるようになった。その裏にある別の意味は「中国の発展は大きなトラブルに突き当たっている」だ。

 実際、西側メディアが中国の人口について悪口を言うのは新鮮な出来事ではない。ここ数年、人口・出産政策から、高齢者人口の増加、出生人口の減少に至るまで、西側メディアが絶えず口実を探し、話題づくりをする目的は、「人口ボーナスが消えて中国が衰退するのに伴い世界経済にも災いが降りかかる」という論理をでっち上げることだ。だが実際には、西側メディアが悪口を言っても中国は発展し続け、巨大な人口規模をもって経済が持続的に安定して発展するという奇跡を生み出している。

 西側メディアのこうした騒ぎ立てには、人口発展の法則に対する基本的な認識が欠けている。人類社会が今日まで発展する中、出生数の減少と出産意欲の低下は、世界が直面する普遍的な問題であり、経済発展の段階や人々の意識、その他の社会的・経済的要因と密接に関係している。西側の先進国が普遍的に労働力不足などの問題に直面しているのがその例だ。

 人口規模とは、国家の発展を構成する重要な部分であるが、それを本当に経済成長力に転化できるかどうかは、その国の制度設計と政策の実施にかかっている。人口増加が、国家の発展の優位性にも大きな負担にもなる可能性があることは、過去の経験によって繰り返し証明されてきた。インドのモディ首相は2019年に同国の「人口爆発」に懸念を示し、「人々が教育を受けず、健康でないなら、家庭も国家も幸福になれない」と述べている。

 中国は目下、質の高い発展の段階に入り、イノベーション駆動が未来の発展の鍵となっている。長期的には、中国が労働集約型産業に別れを告げ、世界の産業チェーンとサプライチェーンのミドル・ハイエンドに向かいまい進するのは、必然の流れだ。

 中国は、高齢化や少子化など人口の構造的変化に対しても、それらに積極的に対応する国家戦略を実施し、「三人っ子政策」とそれに付帯する支援を推進している。「中国が人口発展の変化に積極的に対応し、人口ボーナスから改革ボーナスへの転向を推し進め、全人民の共同富裕を促していることは、中国経済の質の向上とレベルアップの原動力となり、世界もボーナスを共有し続けることになる」との分析もある。

 かつて、中国の人口問題に言いがかりをつけた西側の一部の人間は、現実によってしばしばメンツをつぶされた。同様に今回の騒ぎ立ても人々を従わせることはできず、便乗も成功しないだろう。(CRI論説員)

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