北京
PM2.577
23/19
4月18日は国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が制定した「国際記念物・遺跡デー」です。中国記念物遺跡保護協会、北京市文物局などが同日、円明園で関連イベントを共催し、今年の国際記念物・遺跡デーの「変革の中の文化遺産」というテーマをめぐり、中国国家文物局、中国記念物遺跡保護協会、大学、科学研究機関など複数の専門家や学者らが交流しました。
解氷副局長
中国国家文物局の解氷副局長は挨拶で、「今回のイベントをきっかけに、優秀な伝統文化の中国式現代化プロセスにおける革新的発展を推進し、平等、学びあい、話しあい、包容的理念をさらに広め、人類文明の発展と進歩を促進していきたい」と述べました。
程建華副秘書長
北京市政府の程建華副秘書長は、「北京市はここ数年、北京中軸線(北京市を南北を貫く一直線上に重要建築物を配置する構造。南の永定門から天安門、故宮などを経由し鐘鼓楼に至る)の世界遺産登録・保護を契機に旧市街全体の保護を推し進め、デジタル故宮やデジタル長城など一連のデジタル化された文化遺産商品を打ち出し、アジア文化遺産保護対話会など多くの国際交流イベントを開き、文化遺産の持続可能な発展を推進してきた」と語りました。
宋新潮理事長
また、中国記念物遺跡保護協会の宋新潮理事長は、万里の長城、大運河、ハニ棚田などの例を挙げ、「文化遺産は変革の産物であり、時代の変革の中でその文化的な内包を発揮し、重要な役割を果たすことができる」と指摘しました。
王旭東院長
故宮博物院の王旭東院長は文化財保護、学術研究、デジタル技術などの面から、新時代における故宮博物院の保護と伝承の取り組みを紹介し、「今後も引き続き故宮博物院を世界文化遺産保護のモデルに構築するよう努力していく」と話しました。
会場では「北京記念物・遺跡保護研究センター」の除幕式が行われました。同センターは北京市考古研究院(北京市文化遺産研究院)、北京市海淀区円明園管理処などが共同で設立したものです。
北京中軸線上にある代表的な建物の模型
なお、関連イベントとして、北京中軸線の文化に関する講座も開かれ、多くの小中学生や中軸線沿線に住む住民らが参加しました。(取材:李陽)