初展示多数、長江中流地区の貴重な文化財

2023-04-19 13:46:32  CRI

 「考古中国・長江中流文明プロセス研究成果展」が17日、中国中部の湖北省博物館で開幕しました。長江中流地区の180点余りの貴重な文化財が集中的に公開され、新石器時代から戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)にかけての輝かしい長江中流の文明が展示されます。展示期間は8月10日までです。 

考古中国・長江中流文明プロセス研究成果展

 長江中流の湖北省、湖南省、安徽省、江西省、河南省の5省にある10余りの考古遺跡で発見された重要な文化財が集中的に展示されています。その年代は、紀元前3700年から紀元前221年まで、すなわち新石器時代の中晩期から戦国時代の秦による統一までで、多くの文化財が初めて展示されるものです。  

 展示される一部の所蔵品には、湖北省と湖南省で出土した新石器時期(肖家屋根文化)の玉器があります。造形が美しく、種類が豊富で、製造技術が優れており、中国の初期の玉文化を代表するものです。長江中流における先史期の陶文化にも特色があり、石家河遺跡で出土した多くの陶製の像が生き生きとした形をし、目を見張るものがあります。さらに貴重なのは、それらの像の1点から4000年前の人類の指紋が発見されたことです。今回初めて展示されるものには、湖北省随州市棗樹林の曽国墓地で出土した方壷、鼎、甬鐘、鎛鐘などがあります。これらの鐘からなる編鐘(音高の異なる複数の鐘を枠につるした、古代中国の打楽器)は近年、湖北省で出土した最も重要な音楽文化財であり、鐘に刻まれた銘文は曽国の歴史を研究する上で重要な意義があります。また、越王勾践の子孫が使用したとみられる青銅の戈や、長江流域で最大規模の商代(紀元前1600年~紀元前1046年)の城跡である盤龍城遺跡から出土した精巧な青銅器なども展示されています。(Mou、柳川) 

 


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