中国東部にある山東省濰坊市でこのほど、毎年恒例の「濰坊国際たこ揚げ祭り」が開幕し、一風変わった数々のたこが登場しています。
最も注目されたのが、建物18階近くの大きさの巨大「秦の始皇帝」。「体」があまりにも大きかったため、なかなか飛ばせず、まるで「朝廷に行きたくない」とごねているように見えます。また、地面にベタッと落ちた時の様子から、ネットユーザーは「秦の始皇帝もずいぶんひどくコケたものだ」「荊軻(始皇帝暗殺未遂で知られる刺客)もここまで追い詰めることはできなかった」とからかっています。
この「七転八倒」の「秦の始皇帝」は、最初は元気がなさそうに見えましたが、やがて空高く揚げられました。時には怖そうな顔をし、時には滑稽な様子を見せ、ネットユーザーから次々にコメントが寄せられました。
巨大「秦の始皇帝」
たこ揚げ祭りに登場したたこの数々
巨大「秦の始皇帝」のほかにも、想像を絶するようなさまざまな作品が多数登場しています。長さ175メートルの竜頭ムカデやバットマン、高速鉄道、ロケット、宇宙ステーション、さらには馬やラクダ、SUV車、タコ、クジラなど、大地を走り抜けるはずのものも、海を泳いでるはずのものもみんな空を飛んでいます。
濰坊国際たこ揚げ祭りは毎年4月の第3土曜日に開催され、世界各地から30以上の国と地域が参加しています。中国で最も早く開催された国際的な大型地方祭りとしても知られています。(ミン・イヒョウ、藤井)