カルスト地域で72.4mの最も高い木を発見=中国

2023-04-18 13:42:00  CRI

 広西チワン族自治区林業局がこのほど明らかにしたところによりますと、2023年3月中旬に広西チワン族自治区内で最も高い木に関する科学調査を実施したところ、崇左市寧明県広西弄崗国家級自然保護区のカルスト峰叢窪地で高さ72.4メートルの望天樹が見つかりました。中国のカルスト地域でこれまで発見された木の中で最も高いということです。

 調査によりますと、この望天樹の胸高直径は132.4センチ、枝の広がりは31メートル×25メートル、幹の材積は23.3立方メートルでした。すでにある望天樹の成長法則に関する研究結果を参考に、科学観測隊はこの望天樹の樹齢を約150年と見積もり、壮年期にあると推測しています。木が育つ場所は土壌に乏しい一方、成長状況は良好で、閉鎖地形によって強風や雷から守られていることもあり、今後もその高さは更新され続ける可能性があるとみられています。

 望天樹は別名「擎天樹」とも呼ばれ、フタバガキ科の常緑大高木であり、熱帯雨林の象徴的な木で、国家一級重点保護野生植物にも認定され、雲南省南部や東南部および広西チワン族自治区南西部にのみ分布しています。

 観測隊はレーザーレーダー技術を採用し、ドローンに搭載されたセンサーが発するレーザーパルスを利用して目標物の距離を測定し、3日連続で望天樹があるエリアで多角度・多高度スキャンを行い、林冠表面から木の下層部の地形までの3次元構造情報を取得しました。最終的にレーザーレーダーの点群データの測定により、この望天樹の高さが72.4メートルであることが判明したということです。(RYU、野谷)

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