【CRI時評】この消費関連イベントが「外国企業はなぜ中国を好感するのか」の答えが分かる

2023-04-15 17:10:05  CRI

 4月10日から15日まで海南省海口市で開催された第3回中国国際消費品博覧会(消費博)は中国が感染症対策を安定的に移行してから初めての重要な国際展示会であり、世界の60以上の国と地域から良質な商品が4000種以上も出展された。また、細かく分かれた多くの業界における、世界のトップブランド企業の多くが初めて出展した。多くの新製品や良品が6日間にわたり集中して展示された。一般入場者やバイヤーが絶え間なく訪れ、各ブースに足を止めてはところ狭しと並べられた優良な商品を買い求めた。

  スイスの時計ブランドであるロマゴの蔡宗富アジア太平洋地域行政担当プレジデントは、「私どもが消費博に出展するのは2回目です。前回もよい結果を出せましたし、今回は初めて披露する腕時計を2種用意しましたが、思いもよらなかったほど多くの人にお越しいただき、お買い上げいただきました」などと、中国市場の巨大さに言及した。

  中国は現在、世界第2位の消費財市場であり、世界第1位のネット小売市場だ。最終消費支出が国内総生産(GDP)に占める割合は、12年間連続で50%以上を維持した。昨年末に開催された中央経済活動会議では、国内需要の拡大に注力し、消費の回復と拡大を優先することが申し合わされた。中国の消費市場は今年の第1四半期(1-3月期)に安定して回復した。3月の小売業景気指数は前月比0.3ポイント増の50.6%に達した。この数字は、中国という大市場が各国の企業に対して、参入のチャンスをより多く提供していることを示す。

  今回の消費博は多くの外国企業にとって、製品を展示する場であるだけでなく、未来を創造するチャンスでもあった。海南省では2021年に第1回消費博が開催されて以来、拠点を置く国際的な消費財企業が増え続け、海南国際観光消費センターの建設に融合している。これらの企業からすれば、中国の開放的で包容力あるビジネス環境や、「地域的な包括的経済連携協定」(RCEP)により実現した各種の開放措置、特に海南自由港の開放的な特質はいずれも、中国に根を張り世界に目を向けるチャンスを提供している。在広州タイ総領事館商務処のオラヌチ・ワンナピンヨ商務領事は、「消費博などの開放的なプラットフォームのおかげで、2022年にはタイと海南省の貿易総額は前年比で92%増加しました」と述べた。

  第3回消費博が閉幕した15日には、第133回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が開幕した。中国では国際的なビジネスイベントが次々に開催されている。中国は「中国市場を世界の市場、共に享受する市場、皆の市場にする」という約束を、行動をもって実行しつづけている。不確実性に満ちた世界にあって、中国の確実性は世界の減和と発展を維持し守る大黒柱だ。(CRI論説員)

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