習主席、改革の全面的な深化とハイレベルの対外開放拡大を強調

　習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席はこのほど、広東省を視察した際、質の高い発展という最優先の任務と新たな発展構造の構築という戦略的任務をめぐって、改革の全面的深化、ハイレベルの対外開放の拡大、科学技術の自立・自強能力の向上、現代的産業体系の構築、都市・農村の地域協調発展促進などの面で、広東省が引き続き全国の先頭を走り、中国式現代化建設の先頭を走るよう求めました。

　習主席は10日から13日にかけて、広東省の湛江市、茂名市、広州市などを相次いで訪れ、企業、港湾、農村などで調査研究を行いました。

　習主席は13日午前、広東省共産党委員会と省政府から活動報告を聴取しました。

　習主席は「粤港澳大湾区（広東・香港・マカオグレーターベイエリア）は全国の新たな発展構造の中で重要な戦略的位置を占めている」として、「広東省が改革開放を深める上で、粤港澳大湾区建設を大きなチャンスとしなければならない」と指摘しました。

　習主席は「科学技術分野で高いレベルで自立・自強を実現させることが中国式現代化建設のカギとなる」として、「中小企業のイノベーションに対する支援を強化し、独自の知的財産権とコアとなる競争力を備えたイノベーション型企業をより多く育成しなければならない。企業の主体的地位を強化し、イノベーションチェーン・産業チェーン・資金チェーン・人材チェーンの高度の融合を推進し、科学技術の成果の応用と産業化のレベルを絶えず高め、世界的な影響力を持った産業科学技術革新の中心を構築しなければならない。粤港澳大湾区における人材高地の建設を推進し、ハイエンド科学技術革新人材の集積効果を形成しなければならない」と強調しました。

　習主席は「中国式現代化に当たっては実体経済に支えられた現代的産業体系の建設を加速しなければならない」として、「広東省は製造業を省の基盤とすることを一貫して堅持し、実体経済を発展させることをいっそう重視し、産業のモデルチェンジとアップグレードを加速し、より国際的競争力のある現代的産業体系を建設しなければならない」と指摘しました。

　習主席は「中国式現代化の本質的特徴は全国民の共同富裕であり、共同富裕を実現するには必然的に地域間の協調的発展が求められる。広東省は地域発展のアンバランスの解決に力を入れなければならない」と強調しました。（ヒガシ、坂下）