重慶図書館の初の列車図書室、正式にオープン

2023-04-14 16:07:08  CRI

 4月23日の世界読書デーを目前に控えた13日、中国西南部の重慶図書館による初の列車図書室が重慶旅客輸送区間の「スロー列車」5610便に設置されました。重慶市渝中区と湖南省懐化市を結ぶ渝懐鉄道に新型の読書スペースが正式にオープンしました。

 この列車図書室内では文化をテーマにした初のイベントも行われ、招待された乗客がバーチャル・リアリティ(VR)による没入型体験に参加しました。乗客はスタッフの手を借りて器機を装着し、科学探求、宇宙・星空、人体の神秘、自然地理、地球上の生物など30種余りの科学普及コンテンツを視聴し、バーチャル・リアリティ技術がもたらす豊富でリアルなシーンを体験しました。

 「スロー列車」5610便は重慶市の渝中区と秀山県の片道406キロを常時往復しており、沿線の学校の生徒はこの列車を利用して通学しています。生徒たちにとっては列車が「スクールバス」であり、多くの生徒が乗車中の時間を利用して宿題をしています。

  重慶図書館が重慶旅客輸送区間と共同で開設したこの初の列車図書室には、人文、歴史、観光、科学技術など1000冊余りの図書が常備されており、乗客には中学生と高校生が多いことから、生徒たちが読みやすい名作や科学普及系などの図書をそろえ、棚から自由に選び出して無料で閲覧できるようにしています。重慶図書館は今後も乗客の好みに応じて定期的に図書の更新と補充を行っていくと共に、オンラインで電子書籍、オーディオブック、ビデオなどの膨大な図書を無料で提供し、乗客の多様化な読書ニーズに応えていきます。(hj、坂下)

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