ブラジル大統領、BRICSに自国通貨による決済を呼びかけ

2023-04-13 19:27:34  CRI

 上海を訪問中のブラジルのルラ大統領は13日、新開発銀行(NDB)本部を訪れた際に、BRICS諸国に向けて、自国通貨で決済するよう呼び掛けました。

 ルラ大統領は新開発銀行でのあいさつで、「私はいつも、なぜすべての国が米ドルで決済せねばならないのか、なぜ人民元やその他の通貨が国際決済通貨になってはならないのかと考えている」、「(BRICS諸国は)なぜ、自国の通貨で決済できないのか。このことについて、われわれは忍耐してきた。そして中国人は、忍耐とは何かを知っている」「皆がドルを使い慣れているのは分かっている。しかし、われわれは21世紀に、異なることをしてもよい」などと述べました。

 新開発銀行はBRICS 5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が2015年に共同設立した国際開発銀行であり、世界的な多元的国際開発金融機関となることを目指して、国連の全加盟国に会員資格を開放しています。そして2021年には、バングラデシュ、ウルグアイ、アラブ首長国連邦、エジプトを新たなメンバー国として迎えました。

 ブラジルのルラ大統領は大規模な代表団を率いて12日夜に上海入りして、中国訪問を始めました。今回のルラ氏の訪中は5回目で、公式訪問としては3回目です。

 中国商務部によると、2022年には中国とブラジルの二国間貿易額が1714億9000万ドルに達しました。中国は14年連続でブラジルにとって最大の貿易相手国でありつづけ、ブラジルにとっての重要な直接投資の供給国です。一方でブラジルは、中国が輸入する大豆や鶏肉などの最大の供給国です。トウモロコシなどの重要な農産物の対中輸出も実現し、急増しているとのことです。(ZHL、鈴木)

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