今年8回目の黄砂襲来!15の省・自治区・直轄市に波及

2023-04-11 12:34:09  CRI

 現在、中国の広い範囲に黄砂が影響を及ぼしています。砂塵は4月9日から影響範囲を広げ続け、10日には華北、東北などに到達して、全国15の省・自治区・直轄市が相次いで黄砂やちり煙霧に見舞われ、内蒙古自治区中西部は局地的に強い砂嵐が発生する可能性があるとみられています。

 予報によると、今回の黄砂は11日ごろには徐々に収束に向かいますが、引き続き13日から14日には再び砂嵐が発生し、西北、華北から東北地方にかけた一帯が再び強風や黄砂に見舞われます。広域の黄砂の発生は今年に入って8回目で、平年同時期の回数は5~6回程度のため、例年よりは回数がやや増えています。


4月11日朝、強風と砂の天気に見舞われていた北京

 今年、中国の北方で砂塵が頻繁に起こる背景について、中国政府系の「中国気象網」気象データアナリストの王偉躍氏は、「今回の黄砂はモンゴル南部を発生源としており、南下する過程で、モンゴルが発生源の砂塵と中国内蒙古が発生源の砂塵が重なり、それが中国の長江以北の広い地域に影響を及ぼしており、最も南は江淮一帯(長江と淮河の間に位置する地域)にまで影響が及ぶ可能性がある。気候的な条件で言うと、砂塵の発生源は高温で降水量が少ない上、植生がまだ戻っていないことから、むき出しになった地表面は砂塵を引き起こしやすい状態にあるためだ」と分析しています。(Mou、坂下)


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