1267歳の唐代の古琴、今なお完璧な音を奏でる

2023-04-10 12:36:31  CRI

 古琴演奏家の李蓬蓬さんは7日午後、広東省広州市にある松園で非公式会談を行った習近平国家主席とフランスのマクロン大統領のために中国古代の名曲「流水」を演奏しました。李蓬蓬さんが使用した古琴は「九霄環佩」と呼ばれ、唐代に作られたもので、1267年の歴史があります。この古琴は、表が桐、底はキササゲで出来ており、裏には「九霄環佩」の4文字の陰刻のほか、「東坡蘇軾珍賞」などの印章もあります。すなわち、この古琴は宋代の政治家・文豪の蘇軾らの所蔵品でした。  

 「九霄環佩」を使用して演奏する李蓬蓬さん 

「九霄環佩」の裏にある「東坡蘇軾珍賞」の印章 

 「九霄環佩」と名付けられた古琴は4面が現存し、北京の故宮博物院、中国国家博物館、遼寧省博物館と企業家の何作如さんに所蔵されています。    

 李蓬蓬さんによりますと、唐代は中国古琴の発展史における重要な時期であり、当時は古琴が大量にあったため、1000年を経た今でも20面ほど現存しています。李蓬蓬さんの父親で、古琴演奏家、中央音楽学院教授の李祥霆さんによりますと、「九霄環佩」は現存する唐琴の中で音と演奏の状態が最良ということです。  

 李蓬蓬さんは、古琴の演奏を通じて両国首脳や世界中の観衆に古琴の音色を聴いてもらい、中国の古琴音楽に興味を持ってもらえたらうれしいと話しています。(閣、柳川)

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