フォロワー90万人 手描きの絵で古建築の美を説く男性

2023-04-09 16:26:29  CRI

 最近、中国のSNSで注目されている「楊父図説」というアカウントがあります。これは、楊大煒さんという男性が運営する、古建築を紹介する動画アカウントで、現時点で249本の動画が投稿されています。

 動画の内容は、中国の古建築と園林、古塔、石窟、胡同(フートン、北京特有の昔ながらの路地)、民家などに及び、一部には国宝や文化財、文化知識を紹介するものもあります。

 楊さんは、より多くの人に美しいものに気づいてほしいと考えて、このアカウントを立ち上げたと言います。「いま注目を集めていることで、自分の目標が少しずつ実現していると感じてうれしく思っている」と語りました。

 楊さんは44歳で、二児の父でもあります。中国の古代芸術の美しさをより多くの人に伝えようと、これまでに600枚以上の絵を描き、200本余りの動画を作ってきました。子どもにも理解できるように、中国の古建築を分かりやすく生き生きと説明する内容になっています。例として、故宮の欽安殿の屋根を説明する時はこのようにヘルメットにたとえて描いています。 

故宮の欽安殿の屋根はまるでヘルメットのよう

  楊さんは、以前はデザイナーをしていて、2008年の北京オリンピックではシンクロナイズドスイミングチームのユニフォームのデザインにも参加しました。現在は90万人以上のフォロワーを有するフルタイムの動画配信者です。彼は小さい頃から古い建物に興味があり、大学に入学して建築を学び始めました。「古い建築は生活に根ざしているものが多い。北京には古い建築がたくさんあり、見に来る人もたくさんいるが、そこまで紹介するものが無い」と気づいたことが、楊さんがアカウントを立ち上げたきっかけでした。

 彼が子どもたちに建築や芸術を説明するときは、美しさに気づけるように誘導し、「なぜ良いのか」を教えることを心がけているということです。(閣、謙)

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