中国本土映画興行週間ランキング(2023.3.27–2023.4.2)

2023-04-08 17:14:03  CRI

 新海誠監督の『すずめの戸締まり(中国題:鈴芽之旅)』が、中国本土で2週連続1位をゲット!興行収入は5.5億元(約106億円)に到達。中国本土公開を果たした日本映画として、新海監督自身の名作『君の名は。』の5.8億元の記録に迫る成績となっています。一方、週間ランキングのニューエントリーは5本と豊作。4月22日から開催予定の第13回北京国際映画祭に向け、映画シーンは大いに盛り上がる見込みです。

単位:万元

~作品紹介~

【1位】すずめの戸締まり(中国題:鈴芽之旅)
公開日:2023年3月24日
監督:新海誠
主演:原菜乃華 松村北斗(#SixTONES)染谷将太 花澤香菜 神木隆之介

 新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が、中国本土で2週連続1位に。監督自身の作品『君の名は。』で築き上げた中国本土記録を自ら塗り替えられるか楽しみです。本作は日本各地の廃墟に点在する“災いの元となる扉”を閉めるために旅をする少女の姿を描く物語です。

【2位】保你平安(Post Truth)
公開日:2023年3月10日
監督:大鵬(ダーポン)
主演:大鵬(ダーポン)李雪琴(リー・シュエチン)尹正(イン・ジョン)王迅(ワン・シュン)王聖迪(ワン・ションディー)馬麗(マー・リー)宋茜(ヴィクトリア・ソン)

 映画監督や俳優、プロデューサー、タレントとして活躍している大鵬(ダーポン)が監督と主演を務める最新作『保你平安』がトップ3をキープ。前作『吉祥如意(The Reunions)』から約2年ぶりの新作として大きく期待されるこの作品は、墓地の販売で生計を立てる元チンピラの中年男性・平安がひょんなことから妙な噂に巻き込まれ、真相を探す旅に出かけるという物語です。

【3位】忠犬八公(Hachiko)
公開日:2023年3月31日
監督:徐昂(シュー・アン)
主演:馮小剛(フォン・シャオガン)陳冲(ジョアン・チェン)白挙綱(パックス・コンゴ)黄楚桐(ホァン・チュウトン)

 新藤兼人の『ハチ公物語』が原案の中国映画『忠犬八公(Hachiko)』が初登場3位!東京の渋谷駅まで飼い主の帰りを毎日出迎えに行き、飼い主の死後も約10年にわたって通い続けて飼い主の帰りを待ったという忠犬ハチ公の感動的な物語は世界的に知られており、これまでさまざまな形で映像化されてきましたが、中国での映画化はこれが初です。舞台が中国であることから、今回のハチ公は秋田犬ではなく、中国原産の中華田園犬になり、名前は「ハチ公」ではなく「八筒(バートン、麻雀牌のパーピンのこと)」となっています。

【4位】ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(中国題:龍与地下城:侠盗栄耀)
公開日:2023年3月31日
監督:ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー
主演:クリス・パイン ミシェル・ロドリゲス レゲ=ジャン・ペイジ ジャスティス・スミス ソフィア・リリス ヒュー・グラント

 世界初のロールプレイングゲーム(RPG)として知られる「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の映画シリーズがリブートされることに。その1作目は3月31日に中日で同時公開スタート。ゲームの世界観を生かして、さまざまな種族やモンスターが住む世界を舞台に、アウトローな盗賊である主人公が個性豊かなメンバーと共に悪の勢力とバトルを繰り広げる様子を描いています。主演は「スター・トレック」シリーズなどの人気俳優・クリス・パインや、「ワイルド・スピード」シリーズなどのミシェル・ロドリゲス、『噂のモーガン夫妻』などの英名優・ヒュー・グラントら。監督は『お!バカんす家族』などのコンビであるジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリーが務めています。

【5位】不能錯過的只有你(Nobody But You)
公開日:2023年4月1日
監督:陳晨(チェン・チェン)
主演:楊爍(ヤン・シュオ)李萌萌(リー・モンモン)

 ドラマで活躍する人気俳優の楊爍(ヤン・シュオ)と若手女優、李萌萌(リー・モンモン)がW主演するラブストーリーが4月1日に一般公開スタート。急激に発展する中国四川省の成都市を舞台に、運命の出会いで始まった男女の恋愛模様を描く物語です。

【6位】了不起的夜晚(To Be Continued)
公開日:2023年3月31日
監督:馬凱(マー・カイ)
主演:范丞丞(ファン・チェンチェン)蒋龍(ジャン・ロン)蒋易(ジャン・イー)梁龍(リャン・ロン)

 2018年にスリラーホラー映画『中邪(The Possessed)』を送り出した馬凱(マー・カイ)監督の新作は、異色のスリラーコメディ。あるスリラー映画の撮影現場を盗撮してほしいというオファーを引き受けた3人の兄弟が、撮影現場でクルーをとんでもない事態に巻き込んでいく様子を描くもので、日本でも公開された『肆式青春/詩季織々』(2018)などの易小星(イー・シャオシン)監督がプロデューサーを務めています。日本での公開は未定。

【7位】不止不休(The Best is Yet to Come)
公開日:2023年3月24日
監督:王晶(ワン・ジン)
主演:白客(バイ・クー)苗苗(ミャオ・ミャオ)張頌文(チャン・ソンウェン)宋洋(ソン・ヤン)賈樟柯(ジャ・ジャンクー)秦海璐(チン・ハイルー)

 ネット配信ドラマ『バッド・キッズ(原題:隠秘的角落)』(2020)や、今年、社会現象を巻き起こした連ドラ『狂飆(The Knockout)』で大ブレークした俳優の張頌文(チャン・ソンウェン)が主演の映画『不止不休(The Best is Yet to Come)』がトップ10をキープ!本作は、インターネット普及前の2003年の中国を舞台に、一介の記者がインターン生として新聞社で働き始めたところで大きな事件に巻き込まれる様子を描いています。日本公開は未定です。

【8位】宇宙探索編輯部(Journey to the West)
公開日:2023年4月1日
監督:孔大山(コン・ダーシャン)
主演:楊皓宇(ヤン・ハオユイ)艾麗婭(アイ・リーヤー)王一通(ワン・イートン)蒋奇明(ジャン・チーミン)盛晨晨(ション・チェンチェン)

 2021年10月の平遥国際映画祭で初公開された異色の中国映画『宇宙探索編輯部(Journey to the West)』が、約1年半越しに一般公開をスタート!地球外生命体の研究に夢中になっていた、SF系雑誌『宇宙探索』の編集者である男が、宇宙人からと思われるシグナルを受信したことをきっかけに、仲間たちと宇宙人探しの旅に出かける物語です。メガホンを取るのは、国際的に頭角を現している新鋭の孔大山(コン・ダーシャン)。この作品は、2021年第5回平遥国際映画祭「藏龍」部門で最人気映画賞を受賞し、2022年には第12回北京国際映画祭「注目未来」部門の最注目映画に選ばれました。また、オランダの第51回ロッテルダム国際映画祭「輝く未来」賞や、第46回香港国際映画祭の新人映画コンペにあたる「火鳥大奨(ファイアーバード・アワード)」へのノミネートも果たしています。

【9位】回廊亭 (Revival)
公開日:2023年3月10日
監督:来牧寛(ライ・ムークアン)
主演:任素汐(レン・スウシー)劉敏涛(リウ・ミンタオ)胡可(フー・コー)吴昊宸(ウー・ハオチェン)

 東野圭吾の1990年代の作品『回廊亭の殺人』が中国で『回廊亭』と題して映画化。原作小説は日本では2011年に常盤貴子主演でテレビドラマ化しており、中国でも2021年にドラマ化していますが、映画化は中日ともに初めてです。ヒロイン役は『驢得水(Mr. Donkey)』(2016)や『無名之輩 (A Cool Fish)』(2018)など数々の社会派コメディに出演し、注目を集めた個性派女優の任素汐(レン・スウシー)です。

【10位】望道(Manifesto)
公開日:2023年3月24日
監督:侯咏(ホウ・ヨン)
主演:劉燁(リウ・イエ)胡軍(フー・ジュン)文咏珊(ジャニス・マン)

 早い時期からの中国共産党員であり、『共産党宣言』を中国語に翻訳した人物として知られる陳望道の活動を描く伝記映画『望道(Manifesto)』がトップ10をキープ。人気俳優の劉燁(リウ・イエ)と胡軍(フー・ジュン)が2001年公開の『藍宇 〜情熱の嵐〜』以来、再共演を果たすことでも話題となっています。(ミン・イヒョウ、謙)

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