習主席、欧州委員会委員長と会談

　習近平国家主席は6日午後、人民大会堂で、中国を訪問中の欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長と会談しました。

　習主席は席上、「中国は一貫してEUを国際的な構図における戦略的な勢力と見なしており、中欧関係の発展を中国外交の優先方向に据えている」と述べました。

　習主席はその上で、「中欧双方は互いの違いを直視し、相違点をコントロールし、互いに尊重しなければならない。欧州委員会がEUの根本的かつ長期的な利益に目を向け、中欧関係の大局から出発し、中欧関係の健全で安定した発展のために積極的な役割を果たすよう期待している」と述べました。

　フォン・デア・ライエン委員長は、「欧州と中国は気候変動などの世界的な課題への対応や地域紛争の政治的解決において多くの共通認識を有している。双方は共に努力して、世界の平和と安定を擁護するために貢献すべきだ。欧州はデカップリングやサプライチェーンの切断には全く賛同しておらず、中国との交流と話し合いを深め、いっそうの互恵協力を行っていきたい」と述べました。

　フォン・デア・ライエン委員長は台湾問題について、「EUは長年にわたって堅持してきた『一つの中国』の政策を変更するつもりはなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法的な政府であることを認め、台湾海峡地域が平和と安定を保つことを望んでいる」と重ねて表明しました。（ZHL、坂下）