全席寝台の砂漠環状観光列車が運行=新疆

2023-03-31 11:16:56  CRI

 3月27日午後10時25分、満員の523人の乗客を乗せたY936号観光特別列車が、ウルムチ駅を滑り出し、タクラマカン砂漠を巡る11日間にわたる旅が始まりました。和田(ホータン)市と若羌(チャルクリク)県を結ぶ和若鉄道の運行開始後、初めての観光列車です。「列車で巡る新疆」が観光事業による新疆の経済発展を後押しする風物詩になります。

 2022年6月に、全長825キロのホータン市-チャルクリク県間鉄道が全線開通し、南疆鉄道(トゥルファン市-コルラ市)と格庫鉄道(青海省ゴルムド市-新疆コルラ市)の新疆区間がつながりました。これによって、全長2712キロに及ぶ世界初の砂漠を一周する環状鉄道が全線貫通しました。延々と数千キロにわたって続く鉄道が、沿線で暮らす各民族の人々の移動に利便性をもたらすだけでなく、新疆南部五つの地域の、きらめく真珠のような都市を一つにつなぐことになりました。

 この観光特別列車は全行程11日間で、クチャ、カシュガル、ホータン、チャルクリク、コルラなどの主要観光地を経由します。列車は全席寝台で、夜間に運行し、昼間は観光する形を取っています。乗客は列車に乗りながら新疆南部の壮大で美しい風景を堪能し、古代シルクロードで栄えた都市として名が知られる楼蘭古城遺跡、仏教寺院の壁画から古代ローマの風格を持つ3世紀の「翼をもつ天使像」が発見されたミーラン遺跡、独特の墓の形や文化的特徴から注目される小河墓地などの歴史・文化スポットに立ち寄ることができます。(ヒガシ、坂下)

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