中国 公務員応募年齢の上限を満40歳に引き上げ

2023-03-31 12:17:56  CRI

 

(公務員試験に参加する若者たち)

 中国の各省(直轄市・自治区)でこのほど、2023年省(直轄市・自治区)クラスの公務員応募が始まりました。多くのポジションの応募年齢の上限はこれまでの満35歳から満40歳に引き上げられました。

 中国中部にある河南省の2023年の省クラス公務員応募では、年齢に特別な要求があるポジションを除き、応募年齢の上限はこれまでの満35歳から満40歳に引き上げられました。また、南西部の貴州省や北方の天津市、中部の湖北省などでも、一部のポジションの応募年齢の上限が緩和されました。

 中国共産党中央組織部が2019年に改定した「公務員採用規定」によりますと、公務員受験を申し込む条件は、「満18歳以上、35歳以下」とされています。また、多くの事業体や国有企業、民間企業も求人の場合、35歳以下を採用基準の一つとしています。そのため、現実では、一部の職場で働き盛りの年齢層は、ある程度の求職難、転職難、昇進難、再就職難などの試練にさらされています。

 これに対し、中国人民政治協商会議全国委員会委員の呂国泉氏は、「一部の公務員ポジションの応募年齢の上限が満35歳から満40歳に引き上げられたことは、積極的なシグナルとみられる。政府機関の信頼性やモデル効果を生かし、民間企業や零細企業、また一部のインターネット企業にもプラスの影響をもたらすだろう」と称賛を示しました。(Lin、野谷)

ラジオ番組
KANKAN特集