「鳥のジャイアントパンダ」 オグロヅルの個体数が過去最高に

2023-03-30 11:11:17  CRI

 中国西南部の四川省アバ・チベット族チャン族自治州にある若爾蓋(ゾルゲ)湿地国家級自然保護区管理局は28日、国家一級保護動物であるオグロヅルの今年の飛来時期が昨年より10日ほど早く、個体数が例年より目に見えて増えていると明らかにしました。これまでに観測されたオグロヅルは、既に最大78羽に達しているということです。

若爾蓋(ゾルゲ)湿地国家級自然保護区に飛来したオグロヅル

 オグロヅルは美しい体形を持ち、色が鮮明で、敏捷な大型の渡り鳥です。数が少ないため、鳥類の「ジャイアントパンダ」に例えられています。成鳥は体長1~1.2メートル、体重2~3キロで、長くて太いくちばしの他、頭、首、足はとても長く、くちばしと足は赤い色をしています。羽は胸部と腹部が純白で、それ以外の部分はすべて黒く、光の当たる角度によって、さまざまな色に見えます。

 オグロヅルは通常水路、渓流、湖、沼、草地に生息し、水辺の浅瀬で餌を探します。同保護区に生息するオグロヅルは、普通は4月初めに保護区の湿地に戻って繁殖し、7月末に長江より南の地域に移り、そこで越冬するということです。(閣、坂下)

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