中国 蔡英文氏の到着を手配した米国に抗議

2023-03-30 20:35:38  CRI

 台湾の指導者・蔡英文氏が訪問先の中米に向かう途中、米ニューヨークに到着したことについて、中国外交部の毛寧報道官は30日に行われた定例記者会見で、「中国は、米国と台湾のいかなる形式の公式な往来にも断固反対し、台湾の指導者のいかなる名目、いかなる理由の米国訪問にも断固反対し、また、米国政府と台湾の間のいかなる形式での公式な接触にも断固反対する。中国の厳正な申し入れと度重なる警告にもかかわらず、米国が蔡英文氏の米国到着の手配にこだわったことに対し、中国は厳正に抗議し、強く非難する」と述べました。

 毛報道官は、「米国と台湾が結託し、『経由』という名目で蔡氏が米国で政治活動を行うよう手配しているが、これは、米台間の公式接触と実質的な関係を強化するという愚かなたくらみだ。これは『一つの中国』の原則と中米間の3つの共同コミュニケのルールに著しく違反しており、中国の主権と領土保全をひどく損ない、『台湾独立』分裂勢力に深刻に誤ったメッセージを送るものである。現在の台湾海峡の情勢がまたしても新たな緊張に直面するようになった根本的な原因は、台湾当局が米国に頼って繰り返し『独立』を求めようとしていると同時に、米国側の一部の人間が台湾問題で中国をけん制を推し進めようとする意図を持っていることが、改めて立証された」と強調しました。

 さらに、「台湾問題は中国の核心的利益の核心であり、中米関係の政治的基盤の基盤であり、中米関係において越えてはならない一線である。中国は米国に対し、『一つの中国』の原則と中米間の三つの共同コミュニケの規定を遵守し、『台湾独立』『二つの中国』『一つの中国、一つの台湾』を支持しないという約束を実行に移し、米台間のいかなる形の公式接触も止め、米台間の実質的な関係のエスカレートも止め、『一つの中国』の原則の曖昧化と空洞化も止めるよう促す」と述べました。(ミン・イヒョウ、MI)

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