米英豪の「AUKUS」はまったく利益なく極めて危険=国防部

2023-03-30 20:51:42  CRI

 国防部の譚克非報道官は30日、米国、英国、オーストラリアが原子力潜水艦の配備で協力していることについて記者の質問に答え、米英豪の安全保障の特別な枠組み「AUKUS(オーカス)」の構築に対して「中国は断固反対する」との意思を表明しました。

 譚報道官は、「このような冷戦思考に支配された小サークルは、何の利益もなく、極めて危険性が高い。その危険性とは、第1に、核拡散のリスクを作り出すことだ。3か国が原子力潜水艦の配備で協力することで、核兵器保有国から非核兵器保有国に原子力潜水艦の動力炉や兵器級高濃縮ウランが譲渡されることになる。これは史上初のケースで、核技術や核原料の拡散という大きなリスクがあり、『核兵器不拡散条約』の目的と趣旨に著しく違反し、国際的な核拡散防止システムに衝撃を与える。第2に、軍拡競争を招く恐れがあること、そして第3に、地域の緊張を高めることだ。このような協力は一部の国の核抑止政策の延長であり、『アジア太平洋版NATO(北大西洋条約機構)』を構築し、自らの覇権を維持するための駆け引きの道具である。これはアジア太平洋地域の平和と安定に深刻なダメージを与え、該当地域の多くの国々がこれを深く憂慮している」と述べました。

 また、「中国は、関係国が時代の発展の大勢をしっかりと認識し、他国の利益を損ねる私心や雑念を捨て、国際社会の声に耳を傾け、自らの国際的な責任と義務を着実に履行し、地域の平和と安定に貢献するよう促す」と示しました。(ミン・イヒョウ、MI)

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