外交部 元ブラジル大統領のBRICS銀行新総裁就任を「全力支持」

　ブラジルのジルマ・ルセフ元大統領が27日に上海に到着したことがわかりました。ルセフ元大統領はBRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興国5カ国が創設した新開発銀行（通称「BRICS銀行」）の新しい総裁に就任しました。外交部の毛寧報道官は30日の定例記者会見で、「中国はルセフ氏の就任を歓迎し、中国での円滑な職責の遂行を全力で支持する」と表明しました。

　毛寧報道官は、「ルセフ氏は著名な政治家であり、また経済学者として、長年にわたって世界の発展という仕事に積極的に取り組み、国際社会で高い評価と重要な影響力を有している。ブラジル政府がルセフ氏をBRICS銀行の総裁に指名したことは、ブラジル政府がBRICS銀行とBRICS協力メカニズムを重視していることを十分反映したものであり、中国はこれを高く評価している。中国はホスト国として、ルセフ氏の就任を歓迎するとともに、BRICS銀行との全方位的な協力を引き続き深化させ、中国での円滑な職責の遂行を全力で支持する。彼女の聡明で専門的なリーダーシップの下、すべての加盟国の共同の努力により、BRICS銀行がより大きな成果と発展を果たし、BRICS諸国を含む新興国や発展途上国の発展と繁栄により大きな貢献をしていくことを期待する」と述べました。

　また、「BRICS銀行は、BRICSの協力の象徴的な成果の一つだ。銀行が設立されて7年間余りで、99件の融資プロジェクトを承認し、総額は340億ドルを超えており、新興国と発展途上国のインフラ建設と持続可能な発展に強力な保障を提供している。創設国に加え、バングラデシュ、アラブ首長国連邦、エジプト、ウルグアイもすでに、あるいはまもなくBRICS銀行のメンバーとなる。これはBRICS協力メカニズムの活力と国際的な影響力を十分に示している」と示しました。（シンエン、MI）