中国中部の考古学調査 複合遺跡に唐代初期の墳墓を新発見

2023-03-27 13:56:43  CRI

 中国の考古学者がこのほど、中国中部の河南省商丘市にある周王朝(紀元前1046年~紀元前256年)の宋の国の都の遺跡で、新たに今から1200年以上前の唐代初期の墳墓6基を発見しました。現場ではこれまでにも周代や漢、唐、宋の時代の古城遺跡が発見されており、異なる時代の城跡が重なり合う独特な風景となっています。


河南省商丘市の発掘現場

 宋の国の都の遺跡は「春秋五覇(春秋時代に周王朝に代わって天下の事を取り仕切った5人の覇者)」の諸侯国の都の中では最後に発見された遺跡でもあります。今回の発掘調査の主な目的は「殷商時代」(紀元前1300年頃~紀元前1046年)の文化の起源を探ることでしたが、図らずも、異なる時代の城跡が重なり合う様子が発見されたということです。

 今回の発掘調査では、「睢陽古城」(商丘市睢陽区)の西の城壁の下から唐代の墓が発見されたことから、宋の都の南の城壁が廃棄された後、その城壁北側の城内ののり面に唐代の人が墓を造ったとみられています。また、その城壁の東の部分に唐代初期またはそれ以降に、「睢陽古城」が建てられたものと分析されています。(鵬、坂下)

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