河川巡視・清掃を担当する「河長」制度が確立

2023-03-24 13:52:14  CRI

 沈達銘さんは中国で最も末端の村クラスの河川巡視および清掃を担当する「河長」です。沈さんが担当しているのは双洋渓という川の南洋村区間です。双洋渓は中国南東部・福建省を流れる川であり、同省南東部一帯の住民の重要な水道水の水源でもあります。

 毎日午後3時から、沈さんは河川巡視を始め、川の中のごみを拾います。また、川に汚水を流す人々を止めたり、魚を取るのを阻止したりするのも沈さんの仕事です。沈さんは巡視の様子を撮影してネット上にアップし、沿線の村と情報を分かち合うことにより、双洋渓の現状を理解してもらいます。

 河長制度は政府が水資源の管理と保護のために設立した責任者制度です。2017年元日、習近平国家主席は新年の祝辞の中で、「全ての川に河長が必要である」と表明しました。その翌年に、大陸の全ての省で河長制度が確立されました。水質の改善は、沈さんが暮らす南洋村の茶産業の急速な発展につながりました。現地の茶葉栽培面積は従来の250ヘクタール未満から700ヘクタール近くに増え、年間生産額は1億1300万元(約21億円)近くに達しました。(閣、野谷)

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