【CRI時評】米情報機関がまたもやねつ造?「ノルドストリーム」事件は徹底的に調査されるべき

2023-03-24 14:03:47  CRI

 米国のベテラン調査記者のシーモア・ハーシュ氏が現地時間3月22日に再びSNSに投稿し、いわゆる「親ウクライナ政府」グループが「ノルドストリーム」パイプラインを爆破したという報道はフェークニュースであり、これは米国の情報部門が、命令を受けて、真実を隠蔽するためにでっち上げ、流布したものだと述べた。

 ハーシュ記者は今回も豊富な詳細と証拠を提供している。この投稿は、今月の初めにドイツのショルツ首相が訪米した際、米国のバイデン大統領と「ノルドストリーム」爆破事件について話し合い、その後、中央情報局(CIA)がドイツの連邦情報局と協力して「ノルドストリーム」パイプライン爆破の真相を覆い隠す「カバーストーリー」を準備する任務を受けたという、状況を知る外交筋の話を引用している。

 もし、ハーシュ記者の最新の暴露が真実なら、国連が主導して「ノルドストリーム」事件に対する国際調査を行い、迅速に真相を究明することがよりいっそう必要になる。ショルツ首相の訪米後、数日を経ずして、米国の「ニューヨーク・タイムズ」とドイツの週刊誌「ディー・ツァイト」がほぼ軌を一にして「ノルドストリーム」事件の黒幕は「親ウクライナ」グループだと報道したことが注目されている。

 この、いわゆる「親ウクライナ」グループが「ノルドストリーム」パイプラインを爆破したという報道に対して、国際社会は多くの疑問を投げかけた。「ノルドストリーム」パイプラインの破損した断面は整然としていて爆破犯の計算が相当に正確なものであったことを物語っており、世界トップレベルの軍事特殊部隊以外、民間組織にとっては達成が非常に困難なタスクだ。「ノルドストリーム」パイプラインの爆破には膨大な作業が必要で、これを実行する動機と力量を備えているのは米国しかない。米国やドイツの関連報道は信ぴょう性に欠け、逆に隠蔽工作であることが疑われ、ハーシュ記者の暴露の信頼性を高めていることが分かる。

 あらためて米国政府の対応を見ると、さらに疑わしい。ハーシュ記者の最初の暴露から1カ月半が経過したが、ワシントンは簡単に否定しただけで、沈黙を貫いている。

 ますます多くの証拠に直面し、米国政府は単純に否定するだけでは済まされない。もし何らやましいことがないのであれば、国際社会からの多くの疑問や関心に逐一答え、国連主導の「ノルドストリーム」事件の真相調査を支持するはずだ。そうでなければ、このような沈黙は黙認と変わらない。(CRI論説員)

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