中国各地で「博物館フィーバー」高まる

2023-03-23 14:11:15  CRI

 中国各地では今年に入り、「博物館フィーバー」が高まっていて、展示会などを見学するために訪れる客が長蛇の列をなす光景があちこちで見られています。各地の博物館は、集客のために次々と「定番の宝物」を展示し、展示スタイルに磨きをかけて、来場者を楽しませようと工夫しています。 

 杭州工芸美術館では、「両面刺しゅう」作品が200人を超える小学生の関心を集めました。一面には白黒2色の雷峰古塔が、もう一面にはカラフルな雷峰新塔と絵のように美しい西湖の景観が描かれています。

 同美術館では、中国伝統の手作業による絹糸刺しゅう法を伝承しながら海外のレース技術を参考にした「機械刺しゅう」の制作過程も再現されています。

 杭州国家版本館には、宋代の古韻に満ちた建築物や、古書・経巻、青磁など5万点以上の貴重な展示品があり、伝統色あふれる人気スポットとなっています。

 神秘的なブロンズ像や美しい黄金仮面といった考古学的発見で知られる四川省の三星堆博物館も人気を博しています。ここでは、客がガラス越しに、文化財修復の全過程を堪能できる「没入型体験」が実施されています。

 「博物館フィーバー」を受けて、各地の人気博物館は入館が事前予約制となり、関連グッズや文化クリエーティブ産業も盛り上がりを見せています。(ミン・イヒョウ、柳川) 

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