中国、今年初の原子力発電ユニット着工

2023-03-23 15:57:59  CRI

 中国の原子力発電大手・中国核工業集団の三門原子力発電所4号機の原子炉建屋で22日、初のコンクリート注入が実施されました。このことで、同発電所の第2期プロジェクトは全面建設段階に入りました。発電所の4号機は、今年になって中国で着工された初の原子力発電ユニットであり、その着工は中国の原子力発電産業が高速発展の段階に至ったことを示しています。

三門原子力発電所第2期プロジェクトの工事現場

 三門原子力発電所の所在地は中国東部、浙江省台州市三門県内です。今回着工された4号機は、定格容量が125万キロワット、設計運転寿命が60年で、建設期間は56カ月です。三門原発の魏俊明安全監督総経理によりますと、操業開始後の同ユニットによる年間発電量は最大で100億キロワット時で、二酸化炭素排出が750万トン削減されます。二酸化炭素の削減効果は2万ヘクタール近くの植林に相当するとのことです。

 中国は現在までに、100万キロワット級加圧水型原子力発電所の主要設備を年間10基/セット供給する能力を獲得しました。原子力発電産業はすそ野が広く、産業チェーンが長いことから、金属工業や機械類、電力設備、その他の製造業など多くの関連産業の発展をけん引することができます。

 魏総経理によれば、三門原子力発電所第2期プロジェクトのユニットの建設は中国国内での自主設計や製造、建設、運営による部分が大きく、国産化率は約70%に達しているとのことです。(朱、鈴木)

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