国情に合った民主の形がベスト=国際世論調査

2023-03-23 15:29:06  CRI

 中国国際テレビ局(CGTN)シンクタンクはこのほど、中国人民大学国家ガバナンス・世論生態研究院と共同で、海外の回答者を対象にした民主制度についての世論調査を実施しました。世界の回答者が生存権や発展権などを含む基本的人権を非常に重視しており、さらに回答者の84.8%が、「それだけがすぐれた民主は存在せず、自国の国情に合った民主制度が最善」との見方を示したことが分かりました。

 民主制度の重要性の中でも最も重視されているのは「基本生存権」(40.7%)で、第2位は「平等を保障する法的権利」(29.3%)でした。第3位と第4位はそれぞれ「経済発展」(29%)、「生活水準の向上」(28.4%)と、いずれも発展に関する権利が選択されました。一方で、西側の民主理念が強調する「有権者1人に1票」(2.8%)と「権力の均衡」(2.6%)は上位10位に入りませんでした。

 アンケート回答者の84.3%は「民主の形は全くの一律ではなく、異なる国や文化的背景の中で異なる形式で存在する」との考えを示しました。また84.8%は、「国が政治制度を選択する際に、自国の歴史や文化、国情を考慮すべきだ。それだけがすぐれた民主は存在せず、すべての国に適合する民主モデルもない」との考えを示しました。さらに86.8%は、「国と国との交流において、各国は相互尊重し、小異を残して大同につくべきだ」と考えていることが分かりました。

 中国は、民主とは飾りではなく、飾りとして置物にするものでもなく、国民が直面する実際の問題を解決するために使うものだと一貫して主張しています。中国は過去数十年間、「全過程にわたる人民民主」の建設を全面的に推進し、最も広範な大衆が選挙、協商、投票、監督など各過程において、国政運営に参画できる状況を実現しました。「全過程にわたる人民民主」の核心的理念が普遍的に認められていることも、この世論調査で明らかになりました。

 調査では、回答者の88.3%が「民主」について、「政府指導者が人民大衆の希望に応え、人民に奉仕し、人民の監督を受けることだ」と考えていることが分かりました。北米地域の回答者のうち、この考えを持つ回答者の割合は91.2%に達しました。また、回答者の81.5%は、「民主」は人々の生活の隅々までをカバーし、公共のさまざまな仕事はすべて民主的な方式で解決できるべきと回答しました。さらに、回答者の86.7%は、「民主制度」は特別な利益集団ではなく、全国民の利益を考慮すべきであり、特に弱者と少数者集団の合理的な関心に目を向け、これらの人々がより参画できるパイプを広げるべきとの考えを示しました。

 中国の「全過程にわたる人民民主」の方式は、西側の政治、歴史、文化とは全く異なる民主の方式です。調査では、回答者の75.4%が、中国が欧米諸国とは異なる政治制度を実行したからこそ、世界が注目する発展の成果を収めたとの見方を示し、特にアフリカ諸国の回答者は、83.1%がこの見方に賛同しました。アフリカ諸国の回答者の多くが、「中国の政治制度と民主経験は、全世界の国の中でも学ぶ価値が最も高いものだ」との認識を示しました。

 この世論調査では、35カ国の3776人から有効回答を回収しました。回答者は米国や英国、フランス、ドイツなどの先進国にとどまらず、ナミビア、ナイジェリア、パキスタンなどの発展途上国の人々も含まれています。(怡康、鈴木)

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