「スマートストーン」が黄河の安全を守る

2023-03-23 12:36:46  CRI

 3月22日は国連が定めた「世界水の日」で、今年のテーマは「水と衛生の危機対応の変化を加速させる」です。さらに3月22~28日は第36回「中国水の週間」で、テーマは「法に基づく治水を強化し、母なる川を共に守る」です。中国で「母なる川」とされる黄河が再び氾濫しないようにすることは、昔からの難題ですが、デジタル時代を迎えた現在、黄河の管理も進み、「スマートストーン」を用いてダムの安全を守るようにしています。 

 中国中部、河南省スマート黄河研究院工程課の王越洋副課長によると、河南省を流れる黄河の馬渡27ダムが極めて危険で、ダムは主に石で構成されており、石の安定がダム全体の安全性に直接関わります。石が川の水に流されないよう、スタッフは「スマートストーン」と呼ばれる特別な装置を石積みに設置し、石の状態をリアルタイムにモニタリングしています。

「スマートストーン」の取り付け 

 この装置はmcuモジュール(情報処理マイクロスマートチップ)と電池の二つの部分からなり、石積みに入れてセンサーを接続すれば、そこに潜む小さな「偵察員」に変身します。石積みが変位しさえすれば、システムは映像を撮影し、警報を出します。第一線で巡回検査する担当者は速やかに危険が発生する場所に駆けつけて処置を行います。同システムは黄河の沿岸を24時間リアルタイムにモニタリングしています。(閣、野谷)

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