中国で遺言書作成の平均年齢が低下

2023-03-22 12:42:05  CRI

 中国の団体である中華遺言書バンクが21日に発表した白書によれば、同バンクに登録された25万件の遺言書に対するビッグデータ分析の結果、過去10年間で中国の遺言書作成者の平均年齢が77.43歳から68.13歳に低下したことが明らかになりました。


市民から問い合わせを受け付ける中華遺言書バンクの担当者

 中国では、遺言書の作成は人生の終末期に行う作業ではなく、自分の人生を定期的に振り返り、新たに歩みはじめるための起点と考える人が増えているとのことです。遺言書作成者のうち、60歳以下は2017年から徐々に増え、2022年には、60歳以下のうち30代が占める割合が29.74%にまで上昇しました。中華遺言書バンクが中国のチャットアプリ「微信(WeChat)」に開設したミニプログラム「微信遺言」にメッセージを残す形で遺言を作成する人では若者が大多数を占め、20代が最多の35.9%で、その次は20代以下の26.57%でした。

 遺言内容については、青年と中年が作成した遺言書は不動産関連のものが98.01%と最も多く、その次は銀行預金で35.65%です。また、企業の株式に関する内容を含む遺言書の増加も鮮明です。これらには、社会の発展に伴う財産の多様化と市民の財産保護意識の向上が反映されているとみられています。(鵬、鈴木)

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