習主席 ロシアメディアに署名入り文章を発表

2023-03-20 12:57:06  CRI

 習近平国家主席は20日、ロシアへの公式訪問に合わせて、ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)と国営通信社・RIAノーボスチの公式サイトに「意気軒昂たる前進 中ロの友好協力と共同発展の新章を開く」と題する署名入り文章を発表しました。

 習主席はその中で、自身が国家主席に選出された10年前に、初めての訪問先にロシアを選んだことに触れ、「過去10年間、8回にわたってロシアを訪れた。毎回、期待通りの成果を挙げて、プーチン大統領と共に中ロ関係の新たな章を切り開いてきた」と述べました。 

 習主席はさらに、「中ロは互いにとって最大の隣国であり、全面的な戦略的協力パートナーでもある。そして、世界の主要な大国であり、国連安全保障理事会の常任理事国でもある。両国は共に独立自主の外交政策を堅持し、中ロ関係を外交の優先事項に据えている」と強調しました。 

 また、「中ロ関係の発展には明確な歴史的ロジックと強大な原動力がある」と指摘しました。その上で、過去10年間の各分野における協力の実績について、①ハイレベル交流が戦略的かつけん引的な役割を果たしている、②政治的相互信頼の増進によって新型大国間関係を打ち出した、③全方位・多層的な協力の枠組みを形成した、④代々の友好の理念を堅持しており、伝統的友情が一層確固たるものとなっている、⑤国際社会の舞台で密接に協力し、大国としての責任と義務を全うしている、という5点にまとめました。 

  今回のロシア訪問について習主席は、「友情の旅、協力の旅、平和の旅だ」と表明し、それぞれの発展と振興につながる事業に焦点を当て、投資と経済・貿易分野の協力を推進し、中ロスポーツ交流年などの人的交流と文化交流を緊密に行っていくべきだと話しました。

  ウクライナ危機の深刻化については、「中国は終始、問題そのものの理非曲直(物事が道理にかなっているかどうか)に着眼して、客観的で公平な立場を堅持し、和平と対話を積極的に促してきた」と立場を強調し、「各当事者が共同・包摂的・協力的・持続可能な安全保障観を守り、平等・理性的・実務的な対話と協議を堅持すれば、ウクライナ危機の合理的な解決方法は必ず見つかるものと信じている」と述べました。(Lin、柳川、謙) 

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