14年前の先輩が残してくれたメッセージ

　中国中部、湖南省衡陽市にある衡陽師範学院の学生寮で見つかった、14年前に書かれた後輩宛てのはがきがこのほど話題を呼びました。

本棚に貼られたはがき

　このはがきは2005年に入学した李薇さんが2009年の卒業時に書いたもので、寮の503号室の本棚の内側に貼ってあり、今でも良い状態で保存されています。冒頭には「503号室の後輩の皆さんへ」と書かれ、「この部屋には頑張って夢を求める4人の女の子が住んでいた。みんな心が広く温かく、4年たっても私達の友情は変わらず、すてきなままだ。今後この部屋に住む後輩たちにも伝えたい。寛容と思いやりを持っていれば、きっと楽しく過ごすことができる。夢を求める皆さんもすてきな未来があること、温かい同窓の情を伝えていくことを願っている」とつづられています。

　このはがきは2年前にこの寮に住む女子学生4人によって見つかりましたが、今年3月10日、教員免許試験を受ける前日に、そのうちの1人の李祖英さんがはがきをSNSに投稿したところ、瞬く間に注目を集めました。そしていろいろな人に助けられて、はがきを書いた先輩の李薇さんと連絡を取ることができました。李薇さんは現在、山東省のある学校で国語教育に従事しています。4人の女子大生は、先輩がはがきに書いたように自分達はまさに「頑張って夢を求める」人であり、今後も先輩のように人に優しく、田舎の教育のために身を捧げたいと話しています。（閣、野谷）