外交部 米英豪の安保協力は地域と世界の平和に衝撃を与えると警告

2023-03-17 17:46:28  CRI

 外交部の汪文斌報道官は17日の定例記者会見で、米国、英国、オーストラリアにより締結されたインド太平洋地域における安全保障の特別な枠組み「AUKUS(オーカス)」が原子力潜水艦やその他の先端軍事技術の協力を推進させることについて言及し、「それは地域や世界の平和と安全に深刻な衝撃を与えるだろう」と懸念を示しました。

 汪報道官は、「米英豪はアングロサクソン人の“小さなサークル”を作って、3カ国による、いわゆる安全保障の枠組みとして『AUKUS』なるものを構築し、原子力潜水艦やその他の高度な軍事技術の協力を進めている。これは典型的な冷戦思考であり、“パンドラの箱”が開くのと同じように、地域と世界の平和と安全に深刻な衝撃を与える恐れがある」と述べたうえで、「3カ国の協力は、集団政治と冷戦対抗をアジア太平洋地域に持ち込み、『アジア太平洋版のNATO』を構築しようという狙いがある。その企てが実現すれば、アジア太平洋地域の数十年にわたる繁栄と安定が未曾有の試練と脅威に晒されるに違いない」と強調しました。

 そのうえで、「米英豪3カ国が国際社会や地域諸国の声に耳を傾け、集団政治と陣営対抗、地政学の政治的私利を核不拡散の義務より優先させる行為、そして国際原子力機関(IAEA)に対する3カ国による原子力潜水艦協力の支持の強要をやめるべきだ」と指摘しました。(Lin、MI)

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