南京大学の学生 学生寮清掃員のために「絵画展」を開催

2023-03-16 14:38:40  CRI

 南京大学の学生たちはこのほど、食堂の入り口で清掃員の呉さんのために一風変わった絵画展を開きました。

 今年48歳になる呉さんは、絵を習ったことは一度もありませんが、絵に対する愛情は常に溢れています。ある時に、自分が清掃を担当する学生寮の黒板に「お帰りなさい」の文字しか書かれていないことに気づき、黒板に温かくて美しい絵を心を込めて描きました。呉さんはその後、黒板絵の腕をどんどん上げました。学生らは呉さんを「清掃事業のために出遅れた芸術家」と評するようになりました。

 呉さんはいつも清掃作業を終えてから黒板の絵を描き始めます。最初はとてもどぎまぎしていましたが、学生らによる励ましが、描き続ける勇気を与えてくれたと言います。呉さんはさらに、ネット上の絵画の動画講座を独学で学びました。時間がある時には鉛筆で白い紙に下書きをします。呉さんの黒板絵はますます出来がよくなり、南京大学キャンパスの風景になりました。

 呉さんにとって、学生らが自分のために絵画展を開いてくれたことは思いもよらないことであり、とても感動しました。呉さんは「これからも描き続けていきます。自分が書いた黒板絵で、学生さんが喜んでくれることを願っています」と語りました。

 南京大学は33の学部を持つ中国の重点大学の一つです。学部学生は1万3350人、修士課程の大学院生は1万7201人、博士課程の大学院生は8385人で、教職員は4794人です。(hj、鈴木)

学生たちが呉さんのために開いた「絵画展」

呉さんとその作品

呉さんの描いた絵

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