中国はなぜ3年にわたり新型コロナを厳しく防いできたのか?

2023-03-15 08:58:49  CRI

 強い感染力を持つ新型コロナウイルスは、多くの人が感染を免れないものとみられています。中国はなぜ、3年にわたり新型コロナを厳しく防いできたのでしょうか。それは国民のために最大限に時間を稼ぐためでした。

 新型コロナウイルスは過去3年の間に変異を続けてきました。アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株、オミクロン株などの変異株は、感染症の予防・抑制活動に次から次へと課題をもたらしました。

 中国は言葉を絶する苦難の3年をかけて、三つの貴重なウインドウ期を稼いできました。デルタ株がオミクロン株に変異し、毒性が持続的に弱まる貴重な時期、コロナ治療薬、特に漢方製剤が開発され、大量に社会に送り出された時期、国民全体が幅広くワクチン接種を受けた時期の三つです。

コロナ対策として実施されていた制限措置の解除を祝う中国北東部の
吉林省長春市のボランティアたち

 ウイルスが変異を続け、感染性が強まる中、中国はどのようにして予防・抑制を実現したのでしょうか。それは、いち早く感染源を見つけ出し、感染の連鎖を効果的に断ち切るということでした。

 また、海外で「オミクロン株はインフルエンザだ」という声が高まる中、中国は予防・抑制対策で気を緩めていません。その理由は次のデータを見れば分かるでしょう。中国での新型コロナウイルスワクチン接種数は2021年末時点で28億3533万回を超え、そして今年12月12日時点では34億5024万回に達しました。増加分の6億1491万回余りの接種を受けた人の多くは高齢者と子どもでした。中国は、14億人を超える国民が十分にワクチン接種を受けられるよう、時間を稼いでいるということです。

 中国は新型コロナの予防・抑制において、当初から西側諸国とは異なる道を選びました。西側の「人を犠牲にする」という代償を、中国は受け入れることはできないし、受け入れたくもありません。つまるところ、中国の方針は「人民至上」です。(鵬、坂下)

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