黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意継続へ=国連

2023-03-14 15:05:35  CRI

 国連は、13日に発表した声明で、黒海を経由してウクライナ産穀物や食料品などの輸出を行う「黒海穀物イニシアチブ」の60日間延長に関するロシア側の声明に留意していると示しました。 

 声明によりますと、昨年7月にイスタンブールで合意された黒海穀物イニシアチブに対する国連の支持は、現在の深刻な生活コストの危機に対する世界的な対応の一環であり、同イニシアチブは世界の穀物価格にプラスの影響を及ぼすものとなります。

 黒海穀物イニシアチブは、2400万トンの穀物の黒海経由の輸出と1600隻余りの船舶の黒海の通過を可能にし、穀物の55%は発展途上国に輸出されました。穀物と化学肥料の価格と供給はロシア・ウクライナ紛争前の水準に回復していないため、同イニシアチブの継続は世界の食料安全保障にとって極めて重要だとみられています。

 「黒海穀物イニシアチブ」は、ロシアとウクライナが昨年7月、黒海経由の穀物輸出の再開をめぐり、国連、トルコと合意したものです。有効期間は120日間でしたが、昨年11月に120日間延長され、今月18日に期限切れを迎えます。(殷、柳川)

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