北京
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【ちょっと気になる】
全国两会(quán guó liǎng huì)全人代・政協会議
「全国两会」は全国人民代表大会と中国人民政治協商会議のことを指します。毎年3月の初め頃に、全国人民代表大会と中国人民政治協商会議が開かれます。二つの会議は前後に開会され、会期も重なっていることで、合わせて「两会」と呼ぶようになりました。中国の各地域でも人民代表大会と人民政治協商会議が開かれ、一般的には全国会議に先立ち開催されます。それと区別をつけるために、「全国两会」と場合によって改めていうこともあります。一方、全国人民代表大会は「全国人大」、中国人民政治協商会議は「全国政协」とそれぞれ略称されています。
今年開催されている「全国两会」は、3月4日に開会された中国人民政治協商会議第14期第1回会議と5日に開会した第14期全国人民代表大会第1回会議を指します。
今年の「全国两会」には新たな注目点がいくつかあります。
まず、国家機関と中国人民政治協商会議の新しい指導部が今年の「全国两会」で選出されることです。
次に、経済面では、GDP成長率、CPI伸び率、財政赤字など重要指標をどのように設定するかなど、中国の経済政策に関する一連のメッセージが「全国两会」で発信されること。
そして、民主に関して、第13期全人代常務委員会が「全過程における人民民主の堅持と発展」が盛り込まれた立法法修正草案を第14期全人代第1回会議に上程することなどです。
今年は中国の改革開放45周年にあたり、新たな道のりにおける中国の新たな開放措置に関して、どんなシグナルが発信されるかも注目されています。
さらに、「一帯一路」共同建設イニシアティブが打ち出されてから、今年で10年になり、各国が中国の外交分野における協力の物語をどう語るかも注目されています。
【キーワード】
兜底(dōu dǐ)全てを受け入れる 最低ライン確保
≪意味≫
「兜底」はすっぱ抜く、さらけ出す、暴露するなどの意味を持つほか、全て(の困難)を受け入れるという意味もあります。例えば、「兜底条款」 は包括条項、バスケット条項という意味となります。
最近では、民生政策に多く用いられ、政府が生活困難層の基本的な生産・生活需要を保障することを指し、「最低ライン確保」と訳される場合が多いです。
≪使い方≫
兜底就业招聘会办在居民“家门口”
(就職を確保する面接会が住民の近所で催される→就職面接会 住宅近くで開催)
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_22144457
数字时代助老“兜底方案”须有硬核落实
(デジタル時代の高齢者「最低ライン確保支援案」 有力な手段で実行しなければならい→デジタル時代高齢者支援案 有力手段必須)
https://finance.sina.com.cn/jjxw/2023-03-02/doc-imyikzsf7904308.shtml
护航未成年人 “兜底”权益 制度化推进家庭教育指导
(未成年者権益確保のため 家庭教育指導の制度化推進)
https://news.cctv.com/2022/12/14/ARTIeTqfs8MYKmrsY5WYXsgA221214.shtml
四部门:进一步做好最低生活保障等社会救助兜底保障工作
(四部門 最低生活保障など社会扶助最低ラインの確保作業をさらに遂行→四部門 最低生活保障などさらなる社会扶助事業を実施)
https://news.cctv.com/2022/11/08/ARTIUgoyDdjm99S1FJr6rqLu221108.shtml