中国のAI専門求人、提示月給が49万円に

　中国は今、春の求人シーズンを迎えています。自然な会話形式でさまざまなやりとりができる対話型人工知能「ChatGPT」の人気と注目度が爆発的に高まったことで、企業はAI技術をますます重視するようになり、AI関連を専門とする人材の求人に人気が集まっています。

北京で行われたキャンパス就職説明会

　北京で行われたキャンパス就職説明会で、今年の就職市場ではAI関連専攻の卒業生が多くの企業の奪い合いの対象になっていることが分かりました。

　人工知能は製造、金融、医療などの分野の産業の高度化を背景に、応用シーンが増え続けています。そのため求人市場では関連する専門人材の需要が高まり、提示される報酬も高騰しています。AI専攻の新卒者は就職情勢を楽観し、「IT企業に就職するなら、年収は25万～30万元程度（約490万～586万円）になるかもしれない」と話しました。

　今年の春季求人募集では、「AIエンジニア」が常に高賃金職業ランキングのトップクラスで、最近になり、月給の相場は2万5000元（約48万9000円）を突破しています。（非、鈴木）