<政協>全国政協の王衆一委員 「国際的な発信力を高め、人々の友好を深める」

2023-03-10 20:24:30  CRI

 中国外文局アジア太平洋広報センターの王衆一編集長は、2018年に中国人民政治協商会議第13期全国委員会の委員に選出されて以来、全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)を報道する記者という立場から、政治に参加し、議論する立場へと変わりました。これについて、王委員はインタビューの中で、「この役割の変化により、中国の政治制度の特徴をより深く理解できただけでなく、私の仕事の視野と器を広く大きくし、新たな状況下で国際的な発信活動をしっかりと行うことについてより深い考えを持つようになった」と語りました。

 今回、全国政協委員に再任された王委員は、そのことを受け、「今まで以上に、肩にかかる責任が重くなったと感じている。今年の政府活動報告では、特に国際的な発信の有効性の向上に触れられていたが、この点は私も深く実感しているところだ。国際的な発信と、人と人との心の通い合いは密接に関係している。国際的な発信がうまくいけば、人々の心の交流も確かなものとなり、世論の基礎も固められる」と述べました。王委員は、自らが所属する中国外文局主催の「北京-東京フォーラム」を紹介し、「これは中日両国の民間交流を行う重要なプラットフォームである。毎年、両国の数多くの有識者がこの場で活躍しており、中日関係の健全な発展に向けたアドバイスや提言を行っている」と説明しました。


漫画『血と心』       

 また、自身が編集長を務める中国外文局傘下の雑誌『人民中国』が、中日両国の若者に人気のある漫画というスタイルを活用し、進めてきた国際的な発信の方法と経験を紹介しました。『人民中国』は5年間で、中国人民解放軍元日本籍兵士である砂原恵(すなはら・めぐみ)さんの半生を描いた中編漫画『血と心』を制作し、中日両国で出版し、さらに中国の大手動画共有サイト「ビリビリ(bilibili)動画」との連携により、全12話でアニメ化し、その再生数は1100万回を超えているということです。


アニメ版『血と心』の一場面

 ほかにも、二十四節気の文化を例に挙げ、日本の読者に向けて、『人民中国』で、日本の短歌や俳句、漢俳と、二十四節気という伝統文化を結びつけたコーナーを立ち上げ、5年間続けることで同誌のブランドとして確立し、中日両国の数多くの読者が共に参加し、両国民同士の心の交流を促進したと紹介しました。

 最後に、王委員は、今年、中日平和友好条約締結45周年を迎えることに触れ、「日本の皆さん、特に若者が中国の人々と顔を合わせて親しく話し合い、実際の交流と身近な体験の中で相互理解を深め、心の交流を推進し、中日友好の世論の基礎を固めてほしい」との期待を示しました。(取材:李陽、校正:MI)

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