<政協>王伝喜委員 農業産業化の向上で農村の質の高い発展を後押し

2023-03-08 15:19:02  CRI

 中国人民政治協商会議第14期全国委員会第1回会議が、現在北京で開催されています。今年参加している2000人余りの全国政協委員は、末端組織からの参加者が多く、山東省臨沂市蘭陵県代村村民委員会で主任を務める王伝喜委員もその一人です。王委員は長年、村民を率いて産業を強化し、人々の暮らしを改善し、かつて「貧困村」として広く知られていた代村を、裕福な村へと変貌させました。

 王委員は20年以上、一貫して末端組織での仕事に従事し、農業や農村の質の高い発展に尽力してきました。農村全体の発展が進む中、王委員は農業の産業化のレベルが低く、産業チェーンが健全でないことに気づいたといいます。蘭陵県は野菜の生産量が多い地域で、年間を通して野菜の栽培面積は8万ヘクタール以上に達しますが、その一部は伝統的な栽培方法のままでした。この問題に対し、王委員は、農産物のハイレベルな加工を専門にした「蘭陵農業企業パーク」を設立し、20社以上の企業が入居しました。このことが多くの農産物の販売先を確保し、農産物の付加価値を高めると同時に、栽培業にも恩恵をもたらすこととなりました。

 王委員はインタビューで、「産業の発展は農村振興の基礎だ。ここ数年、私たちは農業を基礎に、種苗、野菜や花の栽培から、農産物のハイレベルな加工、コールドチェーン、オンラインとオフラインでの販売に至るまで、多くの産業を同時に展開し、一つの産業チェーンを形成してきた。また、農村観光、伝統文化などと結びつき、集団経済を絶えず発展、拡大させ、村民の共同富裕を徐々に実現してきた。今後も引き続き農業と農村の発展に注力し、農村振興を後押ししていきたい」と語りました。(取材:李陽、校正:MI)

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