小学生が314万円相当の拾い物を持ち主に返還

2023-03-07 13:34:18  CRI

 中国南西部四川省資陽市のある小学生が先日、下校途中に16万元(約314万円)相当の金のアクセサリーを拾いました。彼はすぐに母親に電話して、どうすれば良いかを尋ね、最終的にアクセサリーを落とし主に返すことができました。

少年(左から3人目)と母親と(左から2人目)

 小学生の名前は鐘一瑁といい、今年10歳で、資陽市雁江第7小学校の4年生です。その日の下校中に紙袋を拾い、開けてみると、中には金のネックレスやダイヤモンドが入っていました。彼はその場でしばらく待ちましたが、落とし主が戻って来なかったため、母親に電話して事情を伝えたところ、母親は息子に、まずは拾い物を家に持ち帰って保管し、それから警察に通報するよう言い聞かせました。

 警察が鐘さん宅に駆けつけ、鐘さんが鍵をかけたタンスの中に保管していた紙袋を見て、拾い物は金に間違いないと確認しました。警察は「この子はなんてかわいいんだろう。家に帰る途中は紙袋を制服の中に隠し、家に着いたらタンスに入れて鍵をするなんて、貴重な拾い物をきちんと落とし主に返したいという気持ちが伝わってくる」と話しました。

 同じ頃、落とし主の呉さんは気が気でない様子で交番に駆けつけ、紙袋を落とし、中には16万元余りに相当する金とダイヤモンドなどが入っていたと届けました。鐘さんから一つも欠けることなく落とし物を返された呉さんは「今日はずっと心を痛めていたが、運よく良い子に恵まれた。この子と警察に感謝する」と語りました。

 警察がタンスから落とし物を取り出すとき、タンスには鍾さんが母親に宛てた「給料が出たら絵の具を買ってね」という紙が貼ってありました。元々絵を描くのが好きな彼は、母親の大変さを気遣っていたのです。後日、警察と呉さんはわざわざ彼が通う小学校を訪れ、感謝の言葉をつづったペナントと感謝状を届けましたが、その際、絵の具と絵筆をプレゼントしたということです。(閣、坂下)

 

 

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