<外交部長会見>インド太平洋戦略は排他的な「小サークル」

2023-03-07 15:04:19  CRI

 第14期全国人民代表大会第1回会議に参加している秦剛外交部長は7日午前に記者会見を開き、国内外の記者からの質問に答えました。

 その中で秦外交部長は、「米国が主導するいわゆる『インド太平洋戦略』は、自由と開放を自称しながら、実際はさまざまな封じ込めを図る排他的な『小さなサークル』を作ることを企んでいる。地域の安全を守ると主張しながら、対立を煽り立て、インド太平洋版の北大西洋条約機構(NATO)を作ろうとしている。地域の繁栄を促進すると主張しながら、デカップリングを企て、地域一体化のプロセスを破壊しようとしている」と指摘しました。

 その上で、「米国は『中国周辺の戦略環境を形作る』などと公言したが、これはまさに『インド太平洋戦略』で中国を封じ込めようという真意を露呈するものだ。その結果がもたらすのは、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とする開放的で包摂的な地域協力枠組みに衝撃を与え、地域国家の全体的かつ長期的な利益を損なうことだけである。このような行いは長くは続かず、失敗するに決まっている」との見解を示しました。

 秦外交部長はさらに、「アジアは『地政学的な競争の盤面』ではなく、協力・ウィンウィンの舞台になるべきだ。いかなる冷戦のシナリオもアジアで繰り返すことはできない。また、ウクライナ問題のような危機をアジアに持ち込んではいけない。安全保障面と経済面で誰を頼るべきかと問うのであれば、『同舟相救う』の精神を堅持し、互いに見守り助け合い、安全保障に共に取り組み、発展を共に促進し、より緊密な周辺運命共同体を構築すべきだ」と強調しました。(ZHL、謙)

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