<外交部長会見>中米関係は両国の利益・責任で決まるべき

2023-03-07 14:07:58  CRI

 第14期全国人民代表大会第1回会議に参加している秦剛外交部長は7日午前に記者会見を開き、中米関係に関する質問に答えました。

 秦外交部長は、「米国の対中認識や位置づけには著しいずれがある。中国を最も主要なライバルおよび地政学的挑戦と見なすことで、米国の対中政策は理性的で健全な正しい軌道から完全にそれてしまった。米国の言う『競争』とは実のところ、中国を全面的に抑圧することであり、食うか食われるかのゼロサムゲームである」と指摘しました。

 また、「米国はルールを順守すると主張している。しかし、オリンピックの陸上選手のようにいかに自己ベストを出すかを考えるのではなく、いかに競走相手にケガをさせ、パラリンピックに転向させるかを考えている。これは公平な競争ではなく、悪意ある対抗であり、ルールに違反している」と示した上で、「米国は『ガードレールを作る』『衝突せず』と表現しているが、それは中国に対し、殴られても殴り返さず、罵られても言い返さないことを押しつける行為である。そのようなことは決して実現しない」と断言し、「米国がブレーキをかけずに暴走を続ければ、いくらガードレールを作ろうとも脱線転覆は避けられず、必ずや衝突と対抗に陥ってしまうだろう。その壊滅的な結果を誰が負担するというのだろうか。両国の根本的な利益を賭けるにとどまらず、人類の前途と運命までをも賭けるこの『競争』に、中国は当然、断固反対する」と表明しました。

 秦外交部長はさらに、「米国には、自国を再び偉大な国にしようという豪気さがあるが、他国の発展を認めようという度量もあるべきだ。中国を抑圧することでは、米国を偉大にすることも、中国の復興への道のりを阻むこともできない。中米関係を決定するのは、米国の国内政治とヒステリックな新マッカーシズムではなく、両国共通の利益と責任、そして両国民の友情であるべきだ」と述べました。

 その上で、「米国政府が真剣に両国民の声に耳を傾け、『脅威膨張』の戦略的焦りを解消し、『ゼロサムゲーム』の冷戦思考を捨て、『ポリティカル・コレクトネス』の乗っ取りを拒絶し、約束を実行に移し、中国と歩み寄ることで、両国にとって有益な、世界に恩恵をもたらす正しい付き合い方を共に模索するよう希望する」と呼びかけました。(ヒガシ、謙)

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