無形文化財「景泰藍作り」に挑戦!

2023-03-06 13:59:51  CRI

 今日、景泰藍制作を体験しに来ました(。>∀<。)

 北京市琺瑯廠は、景泰藍の生産だけでなく、体験センターを設けていて、訪れた人が実際に作品作りを体験することもでき、伝統工芸の歴史と魅力を伝えています。

 琺瑯廠(ほうろうしょう)の創業は1956年1月です。2011年に国家級非物質文化遺産(無形文化財)生産性保護示範基地に選ばれ、2012年に全国で初の景泰藍博物館を設立しました。一階は体験センター、資料室、販売店、二階は植線(有線七宝の作業工程)や彩色の工房と販売店、三階は博物館となっています。

 景泰藍は胴胎掐糸琺瑯(どうたいこうしほうろう)といい、日本では「中国七宝」とも呼ばれるそうです。景泰藍の代表的な色彩は青が基調でしたが、現在では、技術の発展もあって、ゆう薬の色彩が豊富となっています。今日、Aちゃんはウサギ模様の景泰藍作品を作ってみました。「四寸圆盘」というものですが、ゆっくり色を入れる必要があり、静かな心で挑まないといけない仕事ですね。

 実は、この技術は西洋では紀元前から発達し、元の時代(1271-1368)に西洋から王朝へ献上されたといわれています。唐や宋の時代は、東ローマ帝国のことを「琺瑯」や「仏朗」と呼び、そこで作られた美しく絵付けされた焼き物を「琺瑯彩」と総称しました。日本へもこの頃、中国から「唐物」の品が伝わり珍重されていました。

 景泰藍を体験したい方は予約なしでも、直接行くことができます。体験費用は150元(約3000円)/1時間、完成した作品を持ち帰りたい場合は別途で500元(12000円)が必要です。作品の色修正や焼くのには時間がかかるため、三カ月後に取りに来る必要があります。三カ月かかりますが、世界にたった一つの自分の作品を作ることができて、うれしいですね。この体験を通して、景泰藍という伝統工芸品の魅力を知ったことや、中国の工芸品の世界とのつながりを知れたことは大きな収穫でした。

 名称:北京市琺瑯廠有限責任公司

 所在地:北京市東城区永外安楽林路10号

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