中国本土映画興行週間ランキング(2023.2.20–2023.2.26)

2023-03-05 10:16:40  CRI

 中米日同時公開中のマーベルのスーパーヒーロー映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア(中国題:蟻人与黄蜂女:量子狂潮)』が中国で公開2週目で1位に君臨。興行収入は2億元(約40億円)を突破。中国香港で記録的なヒットとなった『毒舌律師(A Guilty Conscience)』が、中国本土では初登場4位に。

 単位:万元

 

~作品紹介~

【1位】アントマン&ワスプ:クアントマニア(中国題:蟻人与黄蜂女:量子狂潮)
公開日:2023年2月17日
監督:ペイトン・リード
主演:ポール・ラッド エヴァンジェリン・リリー ジョナサン・メジャース キャスリン・ニュートン ミシェル・ファイファー マイケル・ダグラス ランドール・パーク デヴィッド・ダストマルチャン

 マーベル・コミックのさまざまなスーパーヒーローが登場する作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の31作目『アントマン&ワスプ:クアントマニア(中国題:蟻人与黄蜂女:量子狂潮)』が中国本土で1位に君臨! 本作は「アントマン」シリーズとしては、2015年の『アントマン』と2018年の『アントマン&ワスプ』に次ぐ第3弾です。今作では体長1.5センチになれる特殊なスーツを身に着けた主人公らが量子世界に引きずり込まれてしまう様子を描いており、ポール・ラッドやエヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラスらキャスト陣と監督のペイトン・リードが続投しています。

【2位】流浪地球2(The Wandering Earth Ⅱ)
公開日:2023年1月22日
監督:郭帆(グオ・ファン)
主演:呉京(ウー・ジン)李雪健(リー・シュエジェン)劉徳華(アンディ・ラウ)沙溢(シャー・イー)

 劉慈欣(りゅう・じきん)の同名小説を原作とした2019年の話題作『流転の地球(原題:流浪地球)』の続編『流浪地球2(The Wandering Earth Ⅱ)』がトップ3をキープ。「2」と題する続編ではありますが、物語は前作の前日譚にあたり、人類が未曾有の危機を前に、太陽系脱出計画の「前身」である「移山」計画に挑む様子を描いています。

【3位】満江紅(Full River Red)
公開日:2023年1月22日
監督:張芸謀(チャン・イーモウ)
主演:瀋騰(シェン・タン)易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)張譯(チャン・イー)雷佳音(レイ・ジャーイン)王佳怡(ワン・ジャーイー)岳雲鵬(ユエ・ユンポン)

 記録的なヒットとなっている張芸謀(チャン・イーモウ)監督の話題作『満江紅(Full River Red)』がトップ3をキープ。タイトルの「満江紅」とは、中国古代の文学作品・宋詩の詞牌のことで、中でも南宋時代の愛国武将・岳飛(がくひ)が書き下ろした『満江紅・怒髮衝冠』が最も有名です。本作はその岳飛にちなんだ物語で、岳飛の死後4年が経ち、姦臣として知られる南宋の宰相・秦檜(しんかい)らが計画していた会談の前夜、悪の勢力を一掃するために集結する正義の男たちの活躍を描いています。日本公開は未定です。

【4位】毒舌律師(A Guilty Conscience)
公開日:2023年2月24日
監督:呉煒倫(ン・ワイロン)
主演:黄子華(ウォン・ジーワー)謝君豪(ツェー・クワンホウ)王丹妮(ワン・ダンニー)廖子妤(フィッシュ・リウ)王敏徳(マイケル・ウォン)

 昨年、中国全土で大ヒットした香港コメディ『還是覚得你最好(Table for Six)』で注目を集めた俳優の黄子華(ウォン・ジーワー)が主演の新作『毒舌律師(A Guilty Conscience)』が、2月24日に中国本土で一般公開スタート! 本作では、黄子華演じる弁護士が、「女児虐待」という無実の罪に問われるシングルマザーを守るために、権力者たちに「尊厳の戦い」を挑む勇姿を描いています。共演は、舞台やテレビドラマ、映画など多岐にわたって活動している俳優の謝君豪(ツェー・クワンホウ)や、かつて香港のトップスターだった歌手で女優のアニタ・ムイ(梅艶芳)の伝記映画『梅艶芳』で主演のアニタ役に抜てきされた王丹妮(ワン・ダンニー)など。日本での公開は未定です。

【5位】深海(Deep Sea)
公開日:2023年1月22日
監督:田暁鵬(ティエン・シャオポン)
主演(吹替):蘇鑫(スウ・シン)王亭文(ワン・ティンウェン)

 2018年に日本でも公開されたアニメ映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック(原題:大聖帰来)』(2015)の田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督が7年ぶりに送り出した新作はトップ5をキープ。これは神秘的な海底世界を旅する一人の少女の冒険と成長をテーマにした3D CGアニメ映画で、実写を彷彿とさせる映像の質感に定評のある田暁鵬監督の持ち味が存分に生かされた1本となっています。日本での公開は未定です。

【6位】熊出没·伴我“熊芯”(Boonie Bears:Guardian Code)
公開日:2023年1月22日
監督:林永長(リン・ヨンチャン)邵和麒(シャオ・ハーチー)
主演(吹替):張秉君(ジャン・ビンジュン)譚笑(タン・シャオ)張偉(ジャン・ウェイ)

 春節アニメの定番、「熊出没」シリーズの最新作がロングヒット中。本作はシリーズ通算9作目に当たり、主人公たちが振興島という島のロボット研究所を見学した際に、数年前の大火事で生き別れた「熊大」と「熊二」の母の手がかりを見つけるというストーリーです。

【7位】中国乒乓之絶地反撃(Ping-pong of China)
公開日:2023年1月24日
監督:鄧超(ダン・チャオ)兪白眉(ユー・バイメイ)
主演:鄧超(ダン・チャオ)孫儷(スン・リー)許魏洲(ティミー・シュー)段博文(ドェン・ボウウェン)蔡宜達 (ツァイ・イーダー)

 人気俳優・鄧超(ダン・チャオ)と売れっ子脚本家・兪白眉(ユー・バイメイ)の名コンビが送り出す新作『中国乒乓之絶地反撃(Ping-pong of China)』が本土で好評上映中!今作は、中国卓球が低迷していた1990年代初頭の実話をもとにしており、当時新しいチームの結成を任された男子中国代表のヘッドコーチ・蔡振華氏が、馬文革、王濤、丁松、劉国梁、孔令輝という「五虎将」を率いて、猛特訓の末に1995年に天津で開催された世界卓球選手権で頂点に返り咲くまでの物語を描いています。

【8位】無名(Hidden Blade)
公開日:2023年1月22日
監督:程耳(チェン・アル)
主演:梁朝偉(トニー・レオン)周迅(ジョウ・シュン)王一博(ワン・イーボウ)王伝君(ワン・チュエンジュン)

 中国を代表する俳優の梁朝偉(トニー・レオン)と、今大人気のアイドル・王一博(ワン・イーボウ)らが主演を務めるサスペンス映画『無名(Hidden Blade)』がトップ10をキープ。日本が真珠湾攻撃を始めた1941年12月7日、その翌日、「汪偽政権」が日本に追随して英米に宣戦布告し、日本も実質的に上海を占拠。太平洋戦争の全面的勃発により、中国での戦況も一変しました。本作はそんな歴史を背景に、中国共産党の情報員が祖国を守るために人知れず活躍する物語を描いています。

【9位】アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(中国題:阿凡達:水之道)
公開日:2022年12月16日
監督:ジェームズ・キャメロン
主演:サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ シガニー・ウィーバー スティーヴン・ラング ケイト・ウィンスレット

 ロングヒットを記録中の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(中国題:阿凡達:水之道)』がランキング圏外から浮上。本作は第1作の10年後を描いたもので、神秘の星パンドラに人類が再びやってきたことから、パンドラの森で平和に暮らしていた元海兵隊員と先住民の女性たちが海へと逃れる様子を描いています。これは全5作からなる「アバター」シリーズの2作目で、3作目が2024年に公開予定です。

【10位】不能流涙的悲傷(Behind the Blue Eyes)
公開日:2023年2月14日
監督:唐家輝(トン・カーファイ)
主演: 何藍逗(ハー・ランドウ)蔡凡熙(ケント・ツァイ)王耀慶(デビッド・ワン)許光漢(グレッグ・ハン)左小青(ズオ・シャオチン)

 今年注目のバレンタイン映画は、中国香港の唐家輝(トン・カーファイ)監督がメガホンをとる青春ラブストーリー、『不能流涙的悲傷(Behind the Blue Eyes)』。幼馴染である若者の男女が、さまざまな試練に耐えながら、お互いを運命の人と信じて一生の愛をはぐくむ様子を描いています。(ミン・イヒョウ、謙)

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