北京
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3月1日、中国の最高指導者習近平氏が中国共産党中央党校の新学期の始業式に出席し、重要な談話を発表しました。習氏に「90年の歴史があり、独特な価値をもつ」と評価された中国共産党中央党校とはどのような学校で、どのような人材を育て、どのような授業を設けているのでしょうか。
中共中央党校とは
中共中央党校の前身は1933年3月に中国共産党が創設したマルクス共産主義学校で、1935年に中共中央党校に改称されました。現在、その主な職責は、中国共産党の高級・中級指導者、優秀な中青年幹部および国有重点中堅企業の責任者、県(市)委員会書記、少数民族の指導者などを計画的に育成することです。同時に、同校は中国共産党の思想・理論建設を推進するうえでの重要な機構でもあります。中国共産党は中央党校のほかに、各省とその傘下の市、県クラスの党委員会にも党校が設置されています。
どのような人材を育成するか
3月1日、習近平氏は中共中央党校創立90周年祝賀大会および2023年春学期の始業式に出席し、「党が必要とする幹部を育成し、党が研究、解決すべき重大な問題に合わせて、政策提言に努めてほしい」と述べました。さらに、「党学校は幹部の教育育成の主要陣地であり、民族復興の重責に堪える中堅となる幹部の育成に積極的に取り組まなければならない」とも強調しています。
「必修科目」について
一つは理論の授業。習近平氏は演説の中で、「理論的教養は指導者の総合的資質の核心である」と指摘しました。中国共産党の幹部にとって、マルクス主義は最も基本的な理論です。マルクス主義理論は党学校の主要科目です。新時代において、マルクス主義の中国化・時代化の最新成果は最も重要な必修科目です。
二つ目は党性に関する授業。習近平氏は、「党学校は指導者が党性を磨く場所である」と強調しています。各級の党学校は党性教育を教育の主要内容とし、指導者が思想的自覚、精神的境地、道徳教養をたえず高め、共産党員の政治的本領を保つよう指導、推進しなければならないとされています。
三つ目は専門分野に関する授業。習近平氏は「指導者は各方面のスキルを全面的に高め、専門分野に秀でる専門家になるよう努力しなければならない。各級の党学校は、実務的で効果的な専門化能力の訓練を組織・展開し、中国の質の高い発展を推進し、民衆に奉仕し、リスクを防止・解消することに関わる指導者たちの各種能力を向上させ、専門化のレベルを高め、リーダーシップをよりよく遂行しなければならない」と強調しています。(Yan、CK)