児童権利擁護は道半ば 中国は国際協力に積極的参加=外交部

2023-03-02 21:46:38  CRI

 国際労働機関(ILO)と国連児童基金(ユニセフ)が1日に共同で発表した報告書によりますと、子どもの貧困問題は依然として際立っており、世界では約18億人の子どもが社会保障のない環境で生活しています。ILOとユニセフは、各国に子どもの保護強化を訴えています。

 この発表を受け、外交部の毛寧報道官は2日の定例記者会見で、「この報告書には留意している」と述べ、中国が児童事業の発展を重視する考えを示しました。

 毛報道官によりますと、31年前の3月2日に中国は「子どもの権利条約」の批准書を国連に提出しました。中国は長きにわたりこの条約の義務を積極的に履行し、子どもの最善の利益という原則および児童の発達を可能な最大限の範囲において優先する戦略を堅持し、子どもの生存権、発達権などの諸権利を保障してきました。中国の児童における健康状態は絶えず向上していて、世界保健機関(WHO)から母子保健で高いパフォーマンスを挙げた10カ国の一つに挙げられているということです。

 また、毛報道官は「私たちは、米国が『子どもの権利条約』を批准していない唯一の国連加盟国であることにも注目している」と述べました。その上で、米紙「ニューヨークタイムズ」の最近の報道を引用して、米国の不法な児童労働が近年爆発的に増加しており、数10万人の児童労働者が重労働、ひいては危険な労働に従事していると指摘しました。また、米国の国境付近の難民収容センターでは、何千人もの子どもたちが猛威を振るう病気、不衛生な食品、親から強制的に引き離されている状態に耐えなければならない状況だということです。さらに、米国の子どもや青少年が銃乱射で死亡する可能性は、他の高所得国31カ国の合計よりも15倍高く、2022年だけで6000人以上の子どもが銃乱射事件で死亡・負傷しています。

 毛報道官は、「児童の権利擁護の全面的な実現はまだ道半ばだ」と強調し、「中国は引き続き国際協力に積極的に参加し、世界の児童事業の更なる発展を推進していく。米国には『児童の権利条約』を早急に批准し、実際の行動で児童の各項目の合法的権利を保護していくよう求める」と訴えました。(Yan、CK)

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